創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

10里の道も9里で半ば

2012-08-07 06:54:09 | Weblog

 おはようございます。

 新学科の最初の前期が始まる直前の3月、大学で非常勤講師を呼び、交流会が開催されました。香川綾先生の講演をゆっくりと聞けました。いくつか読んだ本とは違う印象を待ちました。この話だけでも何回もの記事を書けますが、私の教科書に直行します。香川先生の話は割愛します。新学科に所属している生徒さんは新1年生だけでしたので、私など非常勤の外部専門家の講義は1年間お休みでした。

 この間、教科書の原稿をまとめ、作成するつもりでした。既に、個々の章に当てはめるべき論旨や材料はある、全体論旨は決めてある。1000文字程度の報告書や小論文や提案書なら、重役会に提出する資料でも書くのは2日程度、部内資料なら1時間はかかりません。楽観していました。しかし、当て事とフンドシは先から外れます。200枚集めた原稿の大変さは200倍ではありませんでした。1年では全然終わりませんでした。

 最初のうちは、どんどん執筆作業が進みました。それで数倍の原稿量だから10倍程度の執筆期間を想定したわけです。ところが、4分の3程度の章が完成してから執筆が遅れ始めました。書けば書くほど、分かりにくい章立てや説明や用語に気がついて、また先頭から再度執筆する嵌めになったこともありました。終わりが見えなくなりました。

 一部を変更すると、全体が試行錯誤状態になりました。此処を直すと、100ページ前の論旨に整合しない、先頭の紹介文を完成させたら、最後の章のまとめと矛盾した、などなどいやと言うほど経験させられてしまいました。文章を校正したら、章立てもおかしくなり、また章立てを変更する羽目になりました。一時、書店で販売できる本の刊行を諦めたくなったときもありました。

 最後は諦めて、重版のときに校正しようと思い、提出。やっと編集長に原稿を渡せました。ところが、編集長は此処が駄目、文字数が多すぎる、少なすぎる、絵が欲しいなどなど、彼の経験からアドバイスをしてくれました。そのため、また校正。校正したら、また章立て変更となり、最終的にOKになったのは構想をまとめ執筆を初めてから2年後になりました。2年生を教え始め、教科書が大学の出版部の店先に並んだのは、教え始めた年の五月連休の直前でした。教科書はなく、2度ほど講義をする羽目にもなりました。蛇足の取らぬ狸の皮算用。重版はなく、1年で絶版でした。笑うしかありませんでした。

 一番の奇遇の話をはじめられる段階にやっときました。でも、今日の話とは全く関係ないため、今日はここまでにします。明日こそ、ブログを再開した理由でもある奇遇を書きたいと今は思っています。まるで「ここでコマーシャル」のようになりました。でも、それは私が嫌いなテレビの手法の真似でしょう。邪道だと思っています。テレビですら、サザエさんやチビ丸子ちゃんのように、一回完結が王道でしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする