頭の中にある自分のフォント

2008-10-11 07:29:34 | 日記・エッセイ・コラム

自宅のPCがウィルスに侵されてしまい、修復できそうにないので、ハードディスクのデータをすべて消し去り、PCを買ってきた状態に戻した。 いわゆる初期化。 それでもPCの調子が悪く、思うように動いてくれない。 原因がわからないままいじくりまわしているとネットに接続できなくなってしまった。もう一台あるデスクトップPCも連動してネット接続できなくなったが、どうにか回復した。 「すべて過去を忘れて人生一からやり直す」とかよく言われるが、PCを初期化するようには行かない。PCですら完全に過去を消し去ることはできないのだから。 
いつの間にかキンモクセイの香りがする季節になった。 2,3日前にNHKの科学番組ためしてガッテンで興味ある話をきいた。 ある人が事故で首から下が動かなくなったが、訓練して口にペンを咥えて字をかけるようになった。 不思議なことにその口で書いた筆跡は、事故前に手で書いた筆跡とそっくりなのだという。 これは各自頭のなかに自分の字体を持っていて
そこから指令がでてOUT PUTされるのだという。 プリンターが手であっても口であっても出てくるフォントは同じというわけである。 そういえば、私も 砂浜に棒切れを使って空から見えるほど大きく字を書いたことがあるが、それはまぎれもないいつも目にしている自分の下手くそな字だった。 番組では頭のなかの筆跡は後天的なものであるような話をしていたが、果たしてそうだろうか? 絵画を描いたりするのと字を書くのとは似ていると思うが、絵画は先天的な要素が大きいのではないかな。 いったい頭の中はどうなっているのだろう? 自分の体の一部でありながらそこでなにが起きているのかわからない。

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