ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

事業仕分け想定問答集(序章)

2010年04月26日 | 日記
さて、事業仕分けの想定問答集を私なりに作って、読者の皆さんと共有しようということでしたね。

ちょっとその前に、どのように仕分けにかかるか、少しだけ説明しておきましょう。今回は、独立行政法人そのものの存在が仕分けにかかるのではなく、独法が行っている個々の事業ごとに、その必要性が問われます。一部の事業が廃止と決められても、その他の事業が存続という結果であれば、その独法は縮減した形で存続することになります。

財経センターの場合は、8つの業務、つまり、すべての事業が仕分けにかけられることになっていて、すべて廃止となれば消滅することになります。また、一部の事業の廃止ということになった場合も、財経センターの規模は小さいので、機能しなくなる可能性があり、全部廃止の場合と実質上同じ結果になります。

その8つとは

① 施設費貸付事業
② 承継債務償還
③ 施設費交付事業、旧特定学校財産の管理部分、財産管理・処分、有効活用に関する協力・助言
④ 高等教育に係る財政及び国立大学法人等の財務・経営に関する調査及び研究
⑤ 経営相談事業(財務・経営の改善に資する助言等)
⑥ 学術総合センター講堂・会議室等の管理運営
⑦ 財務・経営の改善に関する情報提供事業のうち大学情報提供事業(国立大学法人経営ハンドブック等)
⑧ 東京連絡所の運営

で、それぞれについて、その必要性が問われることになります。

23日の仕分けのネット中継をみていると、たとえば

“事業目的は妥当か?”
“当該事業は手段として有効か?”
“その事業はそもそも必要か?”
“限られた財源の中で他の事業に比べて緊要か?”
“効率的に行われているか?”
“事業に重複はあるか?”
“事業規模は適正か?”
“なぜ、民間ではいけないのか?”
“政府が直接した方がいい事業か?”
“なぜ、独立行政法人でしなければならないのか?”

といった、存続・廃止にかかわる本質的な質問が投げかけられています。

8つの事業について、たとえば、上に上げた10の質問が投げかけられるとすると、単純計算で80個の想定問答を作らなければなりません。他にも細かい質問はたくさんあるので、膨大な数になってしまいますね。

いったい、どうすればいいのでしょうか?

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 事業仕分けのインターネット... | トップ | ご家族からの応援メッセージ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご無沙汰しております。 (島宗秀樹)
2010-04-26 22:02:49
豊田先生、テレビでお顔を拝見し、財務・経営センターの理事長に就任されたと知りました。

さて、事業仕分け対策対策としては、それを実現するために、限られた資源で、いかに効果的な戦略を策定し,展開しているか、ということを先方に理解していただくことに尽きると思います。

この部分の共有なくして事業仕分けしても、個別論争に入るだけで、生産的ではないように思います。

ただ、これを短時間で伝えるのは、80個の想定問答を作るのと同じくらい大変な作業になりそうです。国会のようにフリップを作って、ビジョンを説明するという程度しか思い浮かびませんが・・。

お力になれそうなことがあれば、また、お声がけください。

超ご多忙と存じます、お身体ご自愛の上、がんばってください。







返信する
御礼 (つぼやき)
2010-04-27 05:28:49
島宗さん、適切なアドバイスをありがとうございます。「限られた資源で、いかに効果的な戦略を策定し,展開しているか」をご理解いただけるように、がんばります。
返信する

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事