ある医療系大学長のつぼやき

鈴鹿医療科学大学学長、元国立大学財務・経営センター理事長、元三重大学学長の「つぶやき」と「ぼやき」のblog

事業仕分けのインターネット中継を見て、その厳しさを感じる

2010年04月24日 | 日記

23日いよいよ事業仕分けの第二弾がはじまりました。私も、(独)医療福祉機構と(独)国立病院機構の事業仕分けの模様をインターネット中継で見たのですが、“きびしいな”というのが正直な感想ですね。

次から次へと出される仕分け人たちのするどい質問に、説明者が間髪を入れずに答えていくスピードには圧倒されますね。よくあんなに答えられるなあ、と思います。見ているだけで、緊張感を感じ、見終わった後も疲れを感じます。仕分けの説明者は、きっとものすごい緊張感を経験し、終わった後はどっと疲れを感じておられるのでしょうね。

事業仕分けに出ることになったと報告した時の家内の弁は

“あなたは絶対に仕分け人にやられるに決まってるわよ。だって私とのけんかにモゴモゴとしか答えられず、次の日の朝に『夕べおまえが言っていたことは、いろいろ考えてみたけとやっぱりおかしいんじゃない』と言っているようじゃ失格でしょ。”

家内の言う通りですね。でも、ものごとには即断できないことも数多くありますよね。いろいろと調べたり、考えたりしないと、責任を持って答えられません。でも、事業仕分けの本番ではそんなことは許されません。いったいどうすればいいのでしょう?

実はこの日、私が事業仕分けのインターネット中継を見て、その感想を述べるシーンをフジテレビが撮っていきました。その時のインタビューで、これからどうされますか?想定問答を作られますか?といったような質問をされたのですが、その時は、想定問答を作っても意味がないかも知れないと答えました。仕分けのインターネット中継を見ていると、おそらく説明者は想定問答を準備されて仕分けに望み、厳しい質問に即座に回答しておられると思いますが、最終的な結論はたいへん厳しい結果となっていたからです。

私は、この日のインターネット中継を見て、仕分け人の質問に対して、役人さんの作った想定問答集を見て答えているようでは、財務・経営センターは100%つぶされるという印象を持ちました。どうせ、つぶされるのなら、民間出身で公募で選ばれた初めての理事長として、役人の答弁ではない、私自身が言いたいことを言ってみよう。

その上で、もしも財務・経営センターをつぶすことにつながる判定が出た場合は、判定は判定として受け入れざるをえないのですが、その場合には、私は仕分け人の方々にその結果責任をとっていただきたいと思います。つまり、私は、国立大学、特に危機的状況にある大学病院を救うために財務・経営センターの理事長になったわけですから、それが必要ないということであれば、仕分け人の方々には、国立大学と大学病院が再生する政策の立案を、責任をもってやっていただきたいと思います。

さて、想定問答集をつくるかどうかですが、やっぱり、今から私なりの想定問答集を作ってみましょうかね。家内の言うように、次の日の朝答えているようでは間に合いませんからね。そして、それをブログの読者の皆さんと共有することにいたしましょう。

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