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◆かすめるな、押さえつけるな

2016年09月08日 07時33分45秒 | 聖書

貧しい者を、彼が貧しいからといって、
かすめ取るな。
悩む者を門のところで押えつけるな。
主が彼らの訴えを弁護し、
彼らを奪う者のいのちを奪うからだ。(箴言二二22―23)
 
まさか私たちは、自分の家の前で物乞いをしている人から、割り前をよこせと、その空かんの中の小銭をかすめたり、門前で行き倒れになった病人を、こんなところでうろうろするなと押さえつけるようなことはしていないと思うでしょう。しかし、貧しい人や悩める人を見くだしたり見殺しにしたりすることは、結局、それと同じことだと聖書は言います。そのようなことは、貧しい人・悩む人の弁護者「神」に逆らっていると言うのです。
こんな話を聞きました。英国の有名な政治家ロバート・ピールの娘が、西ロンドンの一流の仕立て屋に着物の仕立てをたのみました。その下請けをしたのが、東ロンドンに住む貧しい婦人だったのです。彼女の娘が熱病を患っていました。その病原菌が仕立てた着物についていき、やがてロバート・ピールの娘も熱病にかかって死んでしまったのです。この話の後に、「金持ちも貧乏人も別々ではない、遠く離れているのではない。人間の社会は一続きである」という解説がついていたのを思い出します。
イエス・キリストが言われたことを聞きましょう。「あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは何もないと言って、実は自分がみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸の者であることを知らない。わたしはあなたに忠告する。豊かな者となるために、火で精練された金をわたしから買いなさい。また、あなたの裸の恥を現わさないために着る白い衣を買いなさい。また、目が見えるようになるため、目に塗る目薬を買いなさい」(黙示録三17―18)。神は、貧しい者・悩める者を思いやる方です。私たちはこの神の前にへりくだって、神の愛を受け、ゆるしを受け、貧しい悩める方々を思いやる人となりたいものです。
 
 

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