それは、しばしば非常にすばやい。私たちが知らぬうちに、前方に、すなわち御国のほうに私たちを推し進める。しかしそこには地上的な性急さはない。鳩の翼は速いが、また柔らかい。
静けさは、多くの霊的な働きに欠かせないように思われる。主はかすかな細い声の中におられ、露のように、沈黙のうちに恵みをしたたらせてくださる。
鳩は昔から純潔の象徴であった。聖霊も聖潔そのものであられる。聖霊が臨まれるところはどこでも「すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと」は豊かにされ、罪と汚れとは離れ去る。
聖なる鳩が力をもって下るところは、どこであっても平和が支配する。鳩は、神の怒りの海が静まったことを示すオリーブの若葉をくわえて来る。
温和は、一切を変化させる霊なる鳩の力によってもたらされる結果である。神の恵み深い感化を受けた心は、その時から永遠に柔和となり、謙虚となる。
他に危害を加えない。鷲や烏は獲物をあさる。鳩は自分を襲う害を忍ぶが、他に害を加えることはできない。私たちは危害を加えるものとなってはならない。
鳩は愛の化身である。鳩の鳴き声は愛に満ちている。そのように、幸いな御霊の訪れを受けたたましいは、神に対する愛に満たされ、ことにイエスに対する愛に満たされている。
深淵の上に漂う神の霊は、まず秩序といのちを生じさせた。そしてさらに、神の霊は私たちの心の中に新しいいのちを生じさせようとされる。
祝福に満ちた聖霊なる神様。私たちの贖い主の上に下られたように、今より後、永遠に私たちの上にお下りください。