レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

みんなSeekers!... 何かの

2016-05-08 05:00:00 | 日記
日本ではゴールデンウィークが開け、皆さんが現実の世界に引き戻された頃と察します。ああ、でも行楽地からの帰路とかを考えると、とっくに現実に戻っているかもしれませんね。アイスランドでは日本のような「超混雑」はあり得ないので、その点は楽です。

実はこのところ、私自身は結構仕事漬けになっており、日本がゴールデンウィークということも、日本からの来客の方に言われるまでコテっと忘れていました。まあ、「仕事漬け」の度合いも私個人の基準からいってということであり、日本の皆さんとの比較ではありません。

何が忙しいのか、ということを書きたいのですが、多少キリスト教会の関係の話しになります。

このブログは別にキリスト教の布教のためにやっているわけではなく、アイスランドでの生活からの雑談を伝えるためのものです。ですが、私自身が牧師ですので、まったく教会関係を素通りということもかえって不自然でしょう。そんなつもりで読んでいただければ幸い。

私は移民のための牧師なのですが、ここ一年半くらいは「難民のための牧師」になってしまっています。それだけで十分にすることがあるのです。ヨーロッパで難民問題が大きくなっていることは、日本でも報道されていることと思います。

昨年の夏あたりより、難民の人たちを特に招いての祈りの集いを持つようになりました。四月からレイキャビク中央部のロイガネス教会というところで、また九月からはレイキャビクに隣接するコーパヴォーグルという街の東部にあるヒャットラ教会というところで、それぞれ週一回の集いです。

ロイガネス教会の集いは「Seekers」と名付けました。Asylumに限らず、人は皆何かをSeek(捜して) いるものだ、というアイデアに拠っています。ヒャットラの方は特に名称はありません。私は勝手に「Hjalla Seekers」と呼んでいますが。(^-^;

ちなみに、双方の集会ともその教会の牧師さんたち(ロイがネスは女性牧師、ヒャットラは男性牧師と女性牧師)との協働です。さらにちなみに、このヒャットラ教会は昨十一月より私のホーム教会となりました。




ヒャットラ教会での祈りの集い


どちらも当初は午前十一時から、ということにし、祈りの会の後は皆で簡単な昼食を食べよう、という企画でした。具体的にはスープとパン、果物のランチなのですが、買い出しから調理まではすべて私の担当。これはべつに嫌ではありません。

集いを始めた頃は、ロイガネス教会では難民の人たちが四五人に牧師ふたり、という感じでした。当然ランチの量も大したことなく、準備の量といい、来た人たちとのコミュニケーションといい、「ちょうどいい感じ」でした。

遅れて始まったヒャットラ教会では、難民の人たちが三四人、牧師さんがふたりないし三人という感じで、これは「チョト寂しい」くらいの感じでした。

ここで「難民」の人たちといっているのは、難民申請をしてその結果を待っている「庇護申請者」Asylum seekerの人たちのことです。ですから、申請を拒否され送還が決まった場合には、原則的にはその人とはお別れになります。

拒否の理由が納得のできないものである場合には、できるだけのサポートをしますので、それはそれ相当の仕事になります。そういう関係については、これまでも何回かブログで触れてきたと思いますので、今回はスープに話しを戻します。

Dubliners...「ダブリン難民」


さて、クリスマス前頃から双方の集いとも参加者が少しだけ増してきました。ロイガネス教会では十人を越すくらい、ヒャットラでも時々十人を数えるくらいになったのです。

そして、この時期には仕事を始めた人たちもいたので、メンバーも入れ替わっていきました。アフリカからの人たちが減り、イランやアフガニスタンからの人たちが増えてきました。ちなみに今現在はイランやアフガンからの人たちが圧倒的多数派です。イランの人たちが一般的に?日本びいきなのも関係しているかもしれません。(なにしろ「おしん」が国民的人気番組だとか!)

さて三月に入り、ロイガネスでの集いは、午前十一時から午後三時に変わりました。午前中学校に行く人が多くなったからです。おかげでランチの準備がお茶の準備になり、これは楽になりました。(*^^*)

そしてその頃からロイガネスでは毎週十五人から二十人が集うようになり、また、ヒャットラでも十人超が平均になってきました。十五人以上になると、ちゃんとオルガナイズしないと、集会そのものがつまらなく、居心地の悪いものになってしまいます。

そういう点で気を遣うようになりましたが、加えて参加してくれる人たちと十分なコミュにカーションも課題になってきます。皆ともれなくきちんとコミュニケーションするようにするのは、牧師さん一般にとって苦労するところではないかと思います。

さて、十五人級の集会が週にふたつあるくらいだったら、普通の牧師さんにとっては当たり前の話しで、「忙しい」範疇には入らないでしょう。まだ、ここから続いてくる話しがあるのですが、書ききれませんでいた。次回持ち越しです。悪しからず。m(_ _)m


応援します、若い力。Meet Iceland



藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
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コメント (3)
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