クリスマスイブからクリスマスの日を経て、クリスマス第二日を迎えています。今日もアイスランドでは祝日です。ちなみにここではクリスマスは年明けの一月六日まで続く祭りです。別にずーっと休日になるわけではありませんが。へへ)
さてクリスマスには牧師さんを始めとする教会関係者は忙しくしているわけですが、もちろん他にもクリスマスにon dutyの人たちは大勢あります。警察や病院関係者、新聞、テレビ、公共交通機関の関係者などは、通常通りではないでしょうが必ず誰かがシフトで待機しているはずです。
その中のひとつがビョルグンナー・スヴェイト、つまりレスキュー隊の人々です。このクリスマスイブからクリスマスにかけては全国的に降雪に見舞われています。レイキャビクではそうでもなかったのですが、一歩郊外へ出ると相当な積雪の箇所もあったようです。
北西部、北部、東部でも大雪が降りレスキュー隊が忙しく出動した、というニュースがありましたので、このレスキュー隊について少しお知らせしたいと思います。
レスキュー隊を管轄しているのはLandsbjorg(ランドスビョルグ)という組織です。「全国救援会」のような意味です。この組織は政府などから助成を受けてはいますが、政府からは独立した組織のようです。
組織はみっつに分かれていて、ひとつがレスキュー隊、他のふたつが防災局と青年局だということです。防災局、青年局とも全国に33の支部を展開しています。レスキュー隊は全国で99のチームを擁し、常時四百人がシフトで待機中になっています。
全国中が「山の天気」であるアイスランドでは、大雪、大雨、海の大しけ、洪水さらには火山の噴火や行方不明の人の捜索などのためにレスキュー隊が出動する機会が良くあります。年間平均で1200回の出動要請があるとのことです。
レスキュー隊のモットーというか基本方針は「装備、訓練、専門知識」だということです。装備には海難救助用の船などもありますし、相当なかかりがすることでしょう。
さてこのランドスビョルグ、十五名くらいの専任のスタッフはそこで働いています。しかし、この組織の一番の特徴は一万八千人の会員を擁するアイスランドでは最大級のボランティア組織だということでしょう。
実はレスキュー隊のメンバーも基本的にはボランティアなのです。以前、知り合いのドイツ人の女性がこのレスキュー隊に参加していて、その人から聞いたのですが、とにかく訓練が年中あり、しかも抜き打ち訓練というものもあって、それに参加できないひとはレギュラーにはなれない、とかいうことでした。
体力的な問題もあることでしょうし、誰にでもできるボランティアというわけではないようですね。
先ほどちょっと触れましたが、このクリスマスは全国的に天候が荒れていて、レスキュー隊が活躍しました。
例えばイブの夕方にはレイキャビクからすぐのモースフェトルスバイルというところで、ツーリストが雪にはまってレスキュー隊の要請がされました。
二十五日には人気の観光スポットのシンクヴェトゥリルへ続く道で五十台の車が雪で立ち往生してレスキュー隊が出動。さらにその晩にはあちらでもこちらでもクリスマスの晩餐を終えた人たちが帰路で雪につかまってしまい、レスキュー隊のお世話になったようです。
さらに東部では大雪の中で急患患者を大きな病院へ運ぶのにレスキュー隊が出動したりしてます。
一晩合計すると、二百人のレスキュー隊が出動し八時間に渡るレスキュー作業が続いたとか。レスキュー隊員の最後の組は二十五日の朝六時に帰宅となった、とニュースにありました。
もちろんこの隊員の人たち、自分のクリスマスは放り出して救援に向かったのですから、大変な活動だと思います。十分なねぎらいのあることを祈ります。
レスキュー隊のクリスマスの活躍の様子はこちら
追記(現地時間26日11時):北西部から北を通って東部はいまだに大雪が続いています。各地でなだれの危険が発生し広範に国道などが閉鎖されています。レスキュー隊もさらに忙しくなっているようです。ひとつビデオ付きニュースをリンクしますが、これは東部でお医者さんを病院まで連れて行くための活動です。
Visir.is「東部で大奮闘-俺たちにクリスマスはない」
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
さてクリスマスには牧師さんを始めとする教会関係者は忙しくしているわけですが、もちろん他にもクリスマスにon dutyの人たちは大勢あります。警察や病院関係者、新聞、テレビ、公共交通機関の関係者などは、通常通りではないでしょうが必ず誰かがシフトで待機しているはずです。
その中のひとつがビョルグンナー・スヴェイト、つまりレスキュー隊の人々です。このクリスマスイブからクリスマスにかけては全国的に降雪に見舞われています。レイキャビクではそうでもなかったのですが、一歩郊外へ出ると相当な積雪の箇所もあったようです。
北西部、北部、東部でも大雪が降りレスキュー隊が忙しく出動した、というニュースがありましたので、このレスキュー隊について少しお知らせしたいと思います。
レスキュー隊を管轄しているのはLandsbjorg(ランドスビョルグ)という組織です。「全国救援会」のような意味です。この組織は政府などから助成を受けてはいますが、政府からは独立した組織のようです。
組織はみっつに分かれていて、ひとつがレスキュー隊、他のふたつが防災局と青年局だということです。防災局、青年局とも全国に33の支部を展開しています。レスキュー隊は全国で99のチームを擁し、常時四百人がシフトで待機中になっています。
全国中が「山の天気」であるアイスランドでは、大雪、大雨、海の大しけ、洪水さらには火山の噴火や行方不明の人の捜索などのためにレスキュー隊が出動する機会が良くあります。年間平均で1200回の出動要請があるとのことです。
レスキュー隊のモットーというか基本方針は「装備、訓練、専門知識」だということです。装備には海難救助用の船などもありますし、相当なかかりがすることでしょう。
さてこのランドスビョルグ、十五名くらいの専任のスタッフはそこで働いています。しかし、この組織の一番の特徴は一万八千人の会員を擁するアイスランドでは最大級のボランティア組織だということでしょう。
実はレスキュー隊のメンバーも基本的にはボランティアなのです。以前、知り合いのドイツ人の女性がこのレスキュー隊に参加していて、その人から聞いたのですが、とにかく訓練が年中あり、しかも抜き打ち訓練というものもあって、それに参加できないひとはレギュラーにはなれない、とかいうことでした。
体力的な問題もあることでしょうし、誰にでもできるボランティアというわけではないようですね。
先ほどちょっと触れましたが、このクリスマスは全国的に天候が荒れていて、レスキュー隊が活躍しました。
例えばイブの夕方にはレイキャビクからすぐのモースフェトルスバイルというところで、ツーリストが雪にはまってレスキュー隊の要請がされました。
二十五日には人気の観光スポットのシンクヴェトゥリルへ続く道で五十台の車が雪で立ち往生してレスキュー隊が出動。さらにその晩にはあちらでもこちらでもクリスマスの晩餐を終えた人たちが帰路で雪につかまってしまい、レスキュー隊のお世話になったようです。
さらに東部では大雪の中で急患患者を大きな病院へ運ぶのにレスキュー隊が出動したりしてます。
一晩合計すると、二百人のレスキュー隊が出動し八時間に渡るレスキュー作業が続いたとか。レスキュー隊員の最後の組は二十五日の朝六時に帰宅となった、とニュースにありました。
もちろんこの隊員の人たち、自分のクリスマスは放り出して救援に向かったのですから、大変な活動だと思います。十分なねぎらいのあることを祈ります。
レスキュー隊のクリスマスの活躍の様子はこちら
追記(現地時間26日11時):北西部から北を通って東部はいまだに大雪が続いています。各地でなだれの危険が発生し広範に国道などが閉鎖されています。レスキュー隊もさらに忙しくなっているようです。ひとつビデオ付きニュースをリンクしますが、これは東部でお医者さんを病院まで連れて行くための活動です。
Visir.is「東部で大奮闘-俺たちにクリスマスはない」
応援します、若い力。Meet Iceland
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com