しつこくもう一回、アイスランド人の名前についてです。前回はアイスランドでは赤ちゃんに付ける名前を政府が認める人名リストから選ばねばならない、ということを書きましたが、そこにリストアップされている名前の中でも、やはり人気があるものとないものがあります。
2011年度の統計ですが、新しく名付けに用いられた名前のナンバー1は、男の子の場合はアーロン、女の子の場合はエミリアであったとのこと。ついでのミドルネームに関して言うと、男の子ソウル、女の子マリアだったそうな。
現在の名前に関する法律では個人は三つまで名前を持つことができます。最後の名字と言うか出自を表す姓(ヨウンスソンとかトマストホティルとか)を加えると計四つです。ファーストネーム、ミドルネーム1、ミドルネーム2そして名字という内訳です。
以前はコンピューター処理の都合で、氏名全部で何文字以内、という字数制限があったのですが、テクノロジーの進歩でそのような制限は現在はなくなっています。
(*と思ったのですが、2013年4月4日の時点ではまだ総文字数31時内という規則が存在しているとのこと。「時代遅れだ」という批判がメデイアでされています。訂正いたします。失礼しました。m(_ _)m)
さて、新生児に関する名付けだけではなく、全体として人気のある名前は何か?を見てみましょう。男性で一番多いのはやはりヨウンさん。二番目はシーグルズル、三位グビュズムンドゥル。女性では一番はグビューズルン、二位はアンナ、三位はシグリーズル。
これらの名前、はっきり言ってそこらにごろごろしています。邦人の方々の旦那さんにもヨウンさんが何人かいますが、「冬ソナ」人気の頃は邦人女性から「ヨン様」とからかわれていました。
なぜ、これらの名前が人気があるのでしょうか?ここで、「人名リスト」とは別の伝統が現れます。それは、アイスランドでは赤ちゃんに名前を授ける際、その家族つまりは御先祖様?から名前をいただく、という習慣があるのです。
男の子が生まれたとします。お父さんの方のおじいちゃんがヘルギで、お母さん方のおじいちゃんがソウルとしましょう。そうなると例えば(規則ではありません)この子の名前はヘルギ・ソウルとなり得ます。叔父叔母、兄弟姉妹等から名前をもらうことももちろん多々あります。
ですから、ある一家というか一族の系譜を見てみると同じような名前が順繰りにローテーションしていることが分かります。これは、あくまでも傾向ですよ。ですから同じアイスランド人の名前であっても、ある一家にはとんと縁遠いという名前もあり得るのです。
外国人は大体こういう時「規則破り」の旗頭になり得ます。私の長男は「イサク」といいますが、これは私自身がなるべく日アで共通して通用する名前として付けたものです(それだけでもないですが)。ところがこの「イサク」、きちんとしたアイスランド名なのですが、前のカミさんの家族にとっては無縁の名前でした。つまり、一門の中にイサクさんは登場していなかったのです。
そこで「えっ?どっから来たイサク?」というような感じでした、始めは。もちろん理由を説明すればそれ以上文句もなく、イサク君はきちんと一門の中に居座っています。ある意味ではこの一門にとっての「イサク革新」であったわけです。こうもしなければ、なかなか全く新しい名前は登場しないわけですから。
というわけで、上述の人気の名前ベスト3もその名前自体がいいとか悪いとかというよりは、既に循環している率が高いのでまた登場している、と言ったほうが正しいでしょう。いやいや、名前もいいですけどね。
名前に関してはまだまだあるでしょうが、一応はこれくらいで。m(_ _)m
2011年度の統計ですが、新しく名付けに用いられた名前のナンバー1は、男の子の場合はアーロン、女の子の場合はエミリアであったとのこと。ついでのミドルネームに関して言うと、男の子ソウル、女の子マリアだったそうな。
現在の名前に関する法律では個人は三つまで名前を持つことができます。最後の名字と言うか出自を表す姓(ヨウンスソンとかトマストホティルとか)を加えると計四つです。ファーストネーム、ミドルネーム1、ミドルネーム2そして名字という内訳です。
以前はコンピューター処理の都合で、氏名全部で何文字以内、という字数制限があったのですが、テクノロジーの進歩でそのような制限は現在はなくなっています。
(*と思ったのですが、2013年4月4日の時点ではまだ総文字数31時内という規則が存在しているとのこと。「時代遅れだ」という批判がメデイアでされています。訂正いたします。失礼しました。m(_ _)m)
さて、新生児に関する名付けだけではなく、全体として人気のある名前は何か?を見てみましょう。男性で一番多いのはやはりヨウンさん。二番目はシーグルズル、三位グビュズムンドゥル。女性では一番はグビューズルン、二位はアンナ、三位はシグリーズル。
これらの名前、はっきり言ってそこらにごろごろしています。邦人の方々の旦那さんにもヨウンさんが何人かいますが、「冬ソナ」人気の頃は邦人女性から「ヨン様」とからかわれていました。
なぜ、これらの名前が人気があるのでしょうか?ここで、「人名リスト」とは別の伝統が現れます。それは、アイスランドでは赤ちゃんに名前を授ける際、その家族つまりは御先祖様?から名前をいただく、という習慣があるのです。
男の子が生まれたとします。お父さんの方のおじいちゃんがヘルギで、お母さん方のおじいちゃんがソウルとしましょう。そうなると例えば(規則ではありません)この子の名前はヘルギ・ソウルとなり得ます。叔父叔母、兄弟姉妹等から名前をもらうことももちろん多々あります。
ですから、ある一家というか一族の系譜を見てみると同じような名前が順繰りにローテーションしていることが分かります。これは、あくまでも傾向ですよ。ですから同じアイスランド人の名前であっても、ある一家にはとんと縁遠いという名前もあり得るのです。
外国人は大体こういう時「規則破り」の旗頭になり得ます。私の長男は「イサク」といいますが、これは私自身がなるべく日アで共通して通用する名前として付けたものです(それだけでもないですが)。ところがこの「イサク」、きちんとしたアイスランド名なのですが、前のカミさんの家族にとっては無縁の名前でした。つまり、一門の中にイサクさんは登場していなかったのです。
そこで「えっ?どっから来たイサク?」というような感じでした、始めは。もちろん理由を説明すればそれ以上文句もなく、イサク君はきちんと一門の中に居座っています。ある意味ではこの一門にとっての「イサク革新」であったわけです。こうもしなければ、なかなか全く新しい名前は登場しないわけですから。
というわけで、上述の人気の名前ベスト3もその名前自体がいいとか悪いとかというよりは、既に循環している率が高いのでまた登場している、と言ったほうが正しいでしょう。いやいや、名前もいいですけどね。
名前に関してはまだまだあるでしょうが、一応はこれくらいで。m(_ _)m