レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

風速五十米?

2012-11-06 05:00:00 | 日記
「何だありゃ?何?風速四十メートル?ははっ」♫ 風が吹ーく、吹くー、やけに吹きゃがるとー♪お若い方々はキョトンとするでしょうが、裕次郎が昔主演した映画の主題歌です。

アイスランドはもともと風が強いのですが、先週末はそんな中でも新記録もののストームがやってきました。私の読み間違えでなければ、瞬間風速50メートルを計測した地域もあったようです。もっともこれは高地の上の方か海上の人が居住していない場所だったと思いますが。

風速50メートルだと普通の大人が簡単に吹き飛ばされるんだそうです。多分計測の平均値は50メートルよりずっと低かったのでしょうが、確かに大分被害が出ました。田舎ではトラックが横転したり、家屋がバラバラ同然になったり。町中でも一日で500件の事故、負傷の連絡があったとのこと。Iceland Airwavesで観光に来ていた日本人の人も多かったのですが、災難でしたね。というか、かえって素のアイスランドを体験できたとか?

レイキャビク地区の風速は気象情報では15メートルくらいと報告されていましたが、それよりは強かったでしょう、実際は。先ほども言いましたように風が強い日はよくあります。これは私の経験値ですが10メートルはすでに風が強いと感じます。15メートルくらいだと車の運転中に神経を集中する必要がありますし、ドアの開け閉め等にも注意が必要となります。

先週末の強風では、やはり風の通り道というのでしょうか?高いビルの横や地下駐車場の出入り口等では相当にパワーアップした横風が吹いたようです。ニュースの映像で道に座り込んで這って行く人や、戦場もどきに家屋の壁から壁へ身を隠しながら進んで行く人達が映っていました。

アイスランド的なのは、そんな天気でも学校は普通にあったことです。そのことをニュースで質問された校長先生、「いやあ、でも帰りは親の人に迎えに来てもらうように頼みましたよ」その後、ふたりの小学生低学年とおぼしき子供と手をつないで帰って行くお母さんが映っていました。って、わけが分かんねえ。そういう問題じゃないだろ! お母さんがいたって強風は変わりませんよ。

そういう土地柄なのか、アイスランドの家屋はしっかりと作られています。家の中にいれば揺れたりすることはまずないです。音は聞こえますけどね。さっきバラバラ同然になった家屋があった、と書きましたが、それは田舎の倉庫のような家屋で、人が住むためのものではなかったようです。

ただ、ここではまだ珍しい高層ビルに(といっても12、3階建て)住んでいらっしゃる方々結構怖い思いをされたようです。翌日のニュースでは「そういう高層ビルはこの土地には馴染まない」という批判がなされていました。賛成。

私も早めに帰宅して在宅勤務としました。家は揺れないものの古いアパート故、隙間風が入ってきて寒い! 貧乏人には何らかのツケが回ってきます。

風が収まってから気がつきました。アパートの窓といい、車の窓といい、ガラスがベットリと汚れています。海の塩とかが混じっててしつこいんですよね、この汚れ。車は洗えばいいけど、窓ガラスはどうすんだよー?アパートの4階。窓洗いの車を頼めばできるけど、お金が....やっぱり金持ちの方がいいのかなあ...??


コメント
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