教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

ステージ上にて

2012-11-26 | 音楽的アドバイス

ステージってやっぱりその人の「気持ち」や「性格」なんかが出るよね。

隠そうとしてもなんとなくちょっとした仕草とか、ハプニングの時の対処法とか、

お客さんとの受け答えとか、もちろん話し言葉ひとつでもね。

俺も、ニテレンなど自分がセンター、あるいは進行役の場合はMCを取るわけなんだけど、

ちょっと落ち着きがないとか、早口になっちゃったりして小心者ってのがちょいちょい出てるね(笑)

ステージに立っちゃえば、度胸一発、ふてぶてしく思い切り、歌と演奏をするんだけどさ、

そこは演じ切ると言うか、役者のように振る舞うことは出来るんだけど、MCはちょっと素が出ると

言うか、振り切ってるつもりなんだけどたまにちょろっとね、素が出るかも。

なんとなく隠し切れないんだな。でも俺の芸風(?)としては別に気にしてない。

それでいいと思っている。親しみもわくしね、多分(笑)

素の部分や素顔を完全に隠し切るV系ではないのでね。それならそれで覚悟して

隠し切って、振り切るなら思い切り振り切らないとダメだしね。

 

前に話したけど、上から目線になったり、お客さんに命令したりするのはNGなんで

気を付けた方がいい。不快な感じになってないかは常に考えて話した方がいい。

よく「前に来い」って要求するバンドいるでしょ?あれはよっぽどうまくやらないと、

嫌われるね。うまくやればいい雰囲気に持っていくことも可能だけどかなり難しい。

 

それと、神経の太い人、物事に動じない人、アガらない人・・・・など、いい傾向のある人が

陥りやすい、お客さんから見たらちょっと嫌われる態度と言うのもある。

例えば何かハプニングなどがあった場合に、真剣に取り組まないと、ふざけている印象や

不真面目な態度に見える場合がある。逆に言えば、あたふたしないで、それすらも

楽しんでライブをやっている・・・ってことなんだけどね。これは非常に難しい、繊細な

事柄だと思うんだけど、自分が「不真面目な態度に見られていないか」も気にして

考えてみるといいだろう。

 

あと、何度も言ってるけど、曲が終わったら間髪入れず「ありがとう」と感謝の言葉を

言った方がいいと思うよ。自分のお客さんが少ない場合はなおさらだね。

これがないと拍手したくても出来ない。それと拍手をしてもらうタイミングもコントロール

できるようになったほうがいい。例えば「今日は来てくれてありがとうございます、精一杯

がんばります、よろしくお願いします!え~、次の曲は・・」ってつなげれば拍手は挟めないけど

「よろしくお願いしま~す!」って伸ばして、お辞儀して、バスドラも連打してもらえば、

拍手がもらえる。お客さんの方に顔を右、左、前、とまんべんなく向けてから大げさにお辞儀

するのがコツ。この辺は経験を積めばわかってくるし、しつこくやり過ぎるのもウザいので(笑)

適度にやるのがいいんだけど、これをやるかやらないかで雰囲気が大分変るよ。

お客さんもね、参加したいのよ、本当は。声も出したいし、手も叩きたいと思ってるんだよ。

でもそれはステージに立つ人が誘導してくれないとなかなか出来ないし、ましてや初めて

見るバンドを応援することはちょっと勇気がいったりもするんだよね。

だからこっちからハードルを下げてやる。声出したり、手拍子や拍手したり、笑ったり、

踊ったり・・・してくれていいんですよってステージ上から先導してあげることが大事。

逆にこの部分を排除したいって方向のバンドは徹底的に排除して構わない。

それはバンドのやり方だからね。

俺なんか、曲が終わって直後はドラム前で、オフマイクで「サンキューー!!!みんな

どうもありがとーーー!!」ってくい気味に言っちゃうよ(笑)。マイクに近づきながらね。

オンマイクになるのは「みんなどうもありがとー」くらい。その前のサンキューはオフマイクで絶叫。

どう?気持ちが伝わるでしょ?拍手せざるを得ないでしょ?(笑)。

巻き込んでいかなきゃ。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごく (こむたん)
2012-11-26 07:27:54
勉強になります。
次回少し(笑)は余裕が出そうなので、参考にさせて頂きます。
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Unknown (TOSHI)
2012-11-26 13:34:45
こむたんが「サンキュー!イエー!」とか言ったら面白いけどね(笑)
こむたんのMCは真摯な感じ、まじめな感じが伝わるので
いいと思います。実直な感じ。

例えば曲に関する自分の想い・・・なんかも出すと
人間ぽい部分が出ていいかなあ。
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Unknown (Unknown)
2012-11-26 21:15:59
なんか、なんていうか、簡単なようで1番難しいです、まだまだだなぁと痛感
お辞儀がやっと

トラブルシューティングに至っては、

「いつになったら治るの?ま、まさか治らない?でも止めちゃいけない気がする、、、しかめっ面、仏頂面する?ん、でもそしたら皆に緊迫感が伝染する?嗚呼もう笑うしかないかコレ

が精一杯

根拠は覚えて無いけど、
「とりあえず止めちゃアカン」が精一杯。

でも、仕事しながら一日中振り返ってたらこの記事。
なんか的確っていうか、流石です。
ビジュアル系、ていうのもスカシ過ぎも寒いし、かといって不真面目に写っちゃうのも本意では無いし。
世界を壊さない程度にお客さんに伝える、そして、最終的には拳を振り上げてもらう。

深い、実に!
「100回のスタジオより1回のライブ」を痛感しました。
TOSHIさん、人気あるからじっくり語るチャンス少ないと思うけど、こうやってナイスタイミングでの指摘は本当に有り難いです。

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Unknown (TOSHI)
2012-11-26 22:22:05
いやいや、それだけ、きちんと考えていれば大丈夫ですよ。
悩んで、考えて、悪くなることは絶対ないのでね。

やっぱり自分がもし見に行って、「こう言われたらちょっと
ヤダな」ってのを基準にすればいいと思うけどね。

ノらないお客さんに個人攻撃などはもってのほかで、
逆にノってる人に(演奏中に)指差して「ありがとう」の
気持ちを伝える。そうすると、ノってないお客さんも
悔しくなって自分も見てもらおうとノってくる・・・とか、
いい方へ、ポジティブな考えで進行していくといいよね。
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