「入力ゲイン」「マスターボリューム」
楽器を弾くほとんどの人は知っていると思うけど、よくわからない人のために
この「ゲイン」と「ボリューム」ね、どちらを上げても音量は上がる。
さてどちらを上げるべきか。
「そのままの音で音量」を上げたければ、マスターボリュームで、
「音質そのものを変えつつ音量を上げたい」場合は入力ゲインを上げる。
そこでゲインって何?って話だけど、ま、いうなれば、入力感度、例えて言うなら、
直径10cmの管に水が流れるとして、管の太さが太くて流れる水に対して余裕が
あれば、楽に水は流れ、「音」は歪まない。逆に細い管にギュウギュウに水が
流れれば「音」は歪む・・・。変な例えかもだけど、つまりそういうことね。
つまり入力の段階で負荷がかかっていると言うこと。
そしてその歪み感、あるいは独自のいっぱいいっぱい感、音圧・・・などなどが
ゲインを高く設定すると得られやすい。
なので、「わざと」ゲインを上げ目で、そう言った効果を狙うこともある。
マーシャルのドライブチャンネルはつまりそういうことだ。
逆に言えば、クリーンで余裕があり、Hifiな音を狙うには1ミリも歪まない方がいい。
昔のステレオアンプなどに「歪み率〇%」なんて書いてあったと思うけど、あの世界は
歪みが生じない方が都合がいい。
それを弦楽器の世界ではわざと歪みをもたせて迫力ある音にしているわけだね。
ちなみに真空管を使ってこの効果を生むと良い、とされている傾向にある。
デジタルでもそれっぽい歪みになるように設計されているアンプやエフェクターもある。
デジタル的に歪む場合はただ汚いだけだが、真空管は独自の色気がある・・・と言う
ことだね。
ま、自分の好みでいいんだけどね。
ちなみにベースの場合はゲインを上げて軽く歪ませると、倍音が出て、音的には
目立ちやすくもなるが、固い芯の部分は甘く削れて行く傾向にあるので、個人的には
あまり好きではない。キックに負けるときもある。個人的な好みの話よ。
(やり方によってはガリガリにも出来るけど)
そして、問題は(そんな大げさなことでもないが)、EFでゲインとボリュームがついていて、
ゲインを高く設定しすぎていて、歪み過ぎ、あるいはボリュームを1ミリ上げただけで、
音量が急にバカでかくなってしまって制御不能になってる場合。
まずはゲインを下げてボリュームで調整しよう。
大体、きちんと設定されているかどうかわからない状態で、よくエフェクターのスイッチを
踏めるね(苦笑)。俺は怖くて踏めない。どんな爆音が出るかわからないし、踏んだとたんに
バカでかい音がアンプから出て周囲の注目を集めてしまい、慌てて踏みなおすって図が
かっこ悪いと思うからなんだけど。踏んだとたん「ピー、ヒョロー!」って凄い音がアンプから
出てる人をよく見かける(笑)。
ノブを確認してからONにするか、全てのコントロールをゼロにしておいてからオンにして、
アンプの特性によって歪みを調整していく・・・などにした方がスマートかもね。
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