教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

バンドメンバーとは

2018-08-06 | 音楽的アドバイス

バンド、もしくはなんらかの形でのグループでもいいや。

複数人と組んで音楽活動をするのは楽しいよね。

もちろん一人も良さがあるし、どっちがいいと言う話ではない。

 

バンドメンバーってどういう人がいいんだろう?

その前に所謂バックバンドの場合は?

ある程度の報酬を与えて仕事としてやってもらうわけで

まあ、こちらの思う通りにやってもらえばいいし、報酬まで

いかなくとも手伝ってもらっているのでスタジオ料金はなし、

ライブ時も払わなくていいよ的な場合もあるだろうけど、

基本はバンドの意向に従ってもらうのが筋だろうね。

 

バンドメンバーの場合はある程度の上下関係はあるだろうけど、

まあまあみんな同じように意見が言えるような関係が

いいかなと思う。

 

”技術があれば性格はどうでもよい”と言う意見もたまに聞くけど

自分としてはあまりやりたくないかな。

多分人間が嫌いだと歌や演奏も嫌いそうな気がする(笑)。

もちろん歌や演奏が主なんでそれ以外でしょっちゅう付き合う必要は

無いかも知れないけど、音楽に関してはべったりになるわけで

そうすると長く続けるとやはりやりやすいなあと思うことが増えてくる。

現メンバーが技術的にもう少しと思って違う人とやったりしても、

どうもしっくりこない、なんてことも結構多いんだ。プロでもそうみたいよ。

 

やっぱりお互いにクセみたいなものがわかっているから、こう来たら

こうする、みたいな自分たちの中では当たり前になっていたことが

違う人だと難しいんだろうね。

 

個人的にメンバーに求めることは・・・。

練習を億劫がらない(笑)。

練習を面倒がられるとねえ、一番やりづらいよね。

個人的な練習にも付き合ってくれるのも重要。例えばギターソロの部分を

何回かやってくれないかと言った場合、いくらでも付き合うよって

言ってくれると嬉しいよね、(申し訳ないけど(笑))

 

演奏者はボーカリストの”歌いやすくなるまで音量を下げてくれ、あるいは

音質を変えてくれ”と言った要求に前向きに検討してくれることも大事。

音量に関しては下げずともアンプの向きを変えるだけでも効果がある。

それを初めから聞く耳持たないようだとちょっと悲しいよね。

”前向きに検討する”姿勢が大事。

 

ドラマーはなるべくテンポキープ、あるいはどの曲のテンポも覚えて

いてくれるとありがたい。その日によって曲のスピードが変わると

他のメンバーはやりづらい。

 

 鍵盤の人にはえてして無茶ぶりをしがちになるときがあるので

気を付けよう。ピアノとストリングスを同時にやってくれなども

クリーンギターとディストーションギター両方の音を出してくれ

みたいな?いや、そこまでではないかも知れないけど、なんでも

かんでも機械的に出来るわけではないし打ち込みのフレーズなどは

再現不可能な場合も多いのでその辺も考慮に入れると良いと思う。

 

ライブハウスに行ってもやっぱりうちのメンバーが一番だなと

思えるようなバンドが理想だと思う。広い意味でね。

 

最後に微笑ましいエピソードをひとつ。

後期ビートルズのレコーディングの時、一人一人小さな部屋に入って

録音することになったんだけど、リンゴが”ポールがそばにいないと

叩けない”って言って、ポールがリンゴの部屋に入っていき、ジョンも

”一人じゃ歌いづらい”ってなってリンゴの元へ行き、ジョージが

”やれやれ”と言って自分のアンプを持ってリンゴの部屋に入り、結局

みんなで一緒にレコーディングしましたとさってお話。

 

クリックやましてやデジタル録音など無い時代だからね。

今みたいに遠く離れて自分の部屋で各自録音して、データで送って

ミックス・・・なんて考えも出来なかった時代なんで、信頼できる

バンドメンバーと言うのは特に大事だったのだと思う。