教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

始めたばかりの君へ

2014-10-18 | 音楽的アドバイス

こんにちわ。塩田玲子です。

割と初心者と言うか、まだ音楽やバンドを始めたばかりの人への

アドバイスだけど、色々と上達していかなくてはいけないのはもちろん

だけど、もし人前でやるにあたって歌や演奏に優先順位と言うものが

あるとすると、なんだろうか。

音程?楽器の演奏技術?音色?声量?いや、気持ちか?いや、

MCだったりして?

もちろんどれも重要なのは言うまでもないんだけど、例えばピッチが

甘い・・・などはある程度、それを聞き分けられる人にしかわからないかも

知れない。失礼な言い方になるけど素人さんにはそれほど聞き分けられない

かもしれない。

と言うことはここはひとつ素人さんにわかってしまうところからつぶしていった

方が得策と思われる。

 

それは何か。

ま、もちろんたくさんあるのだけど、2つほど紹介したいと思う。

まずは・・・

 

「リズム」

 

いわゆるメトロノームみたいな一定のリズムと言うのは、普通の人でも

感じ取ることが容易で、少しでもズレると素人、プロ、問わず「ん?」とすぐに

気づく。なので、まずは一定のリズム、スピードで演奏が出来るようにするのが

望ましい。ギターなどはコードを押さえるのに手間取っていると、きちんと

押さえるまでにタイムラグが出てしまう場合もあって、そのほんのコンマ何秒の

ズレが聞いている人に不快に思われてしまう。

練習の際はきちんと押さえることも大事だけど、無理やりでも一定のリズムで

進んでいくように、クリックなどを使って強制的に曲を最後まで演奏しきることも

目標にやって欲しい。

 

次に・・・

 

「音量差」

 

これも見過ごされがちだけど、そろっていないと不快に思われる要素のひとつ。

クラシックなどのコントロールされた意図した音量差は感動を生むけど、意図しない

突発的な音量差は結構不快に感じるものである。

楽器、歌、ともに意図している場合を除き、音量差が出ないように気をつけたほうがいい。

楽器はエフェクトによる音量差のような物理的な要素は簡単として(それすら出来ていない

人もいるけど)右手のピッキングによる音量差もぜひコントロール出来るようにしておきたい。

また歌に関しては、単語の一番初めだけ元気がよくて、語尾が尻つぼみになる人もたまに

いる。聞き苦しいので最後まできちんと発音して歌いきるように気をつけたほうがいいね。

 

 

もちろん、音程や声量、楽器の演奏技術も優先事項になってくるんだけど、本当にまずは

上の2要素を気をつけてそこが楽にクリア出来たら、基本は出来ているので、どんどん

追求していけばいいと思う。

今、上に挙げた要素は「ヘタだから不快に聞こえる」レベルではなく、もっと下の、もっと基本の

「歌う以前、演奏する以前の問題」として認知されるレベルの話なので、ぜひ気をつけて、

常に頭の中に入れておいて欲しい。

ごくごくたまにうまいのに、ここがいい加減な人もいるからね。

そういう人は部分的にはうまいんだけど、相対的に「不快な演奏だな」って思われることも多いよ。

 

なんと言うか、電車の中で周りの迷惑を気にせず自分の音量でしゃべってしまう人に似て・・・・

いないか(笑)。

まあ、演奏と言うのもある部分では「空気を読む」ってのも大事な要素でもあるからね。