続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

コロナウイルス災禍対策に投じられる膨大な予算に疑問?

2020年04月10日 | 万民に理解される税金の使い方


前代未聞、未曾有の有事である今回のコロナ感染災禍にGDPの2割という思い切った予算措置。
100兆円といえば毎年の税収の約2倍。その財源はと言えば赤字国債の乱発。既に1千兆円を超える
借金(GDPの2倍以上)を抱える国は世界中の中でも断トツに突出している現状をどう考えるのか。
最近ではいくら借金をしても国は破綻しないなどという学説を唱える輩もいるそうであるが、本当の
ところは解らない。
私が言いたいのはいとも簡単に借金に頼る(借金を平気で行う)思考構造が気に食わない。
今回の経済対策にしても中身は本当に実効性のあるものと無駄に消えて行きそうなものが目につく。
税金を使う訳だからその使途に公平性と透明性が担保される必要がある。特に企業を経由して社員に
届けられる類の補助金は不正受給を生みやすい。直接従業員に渡るようにしないと実効性が乏しい。
又低所得者への現ナマ支給にしてもその額と支給対象の線引きの妥当性が問われる。
中小企業や商業者が窮状を訴えて損失補てんを政府に求める姿がよく見られるが、何でもかんでも
国が損失補てんしていたら破綻してしまうし、税金の使われ方としては公平感が無い。
私なんぞは例えば2年間限定での消費税0%を期限付きで実施するのが一番すっきりして解りやすい。
今回の経済対策で消費税を減額したりゼロにする案に対しては「富裕層への恩恵」が逆にネックになる
という意見があるが、私はそうは思わない。富裕層には所得税などそれなりの累進性が課されている。
一番いいのは「生活必需品への消費税0%断行」
それと今回の100兆円経済対策予算に関して決定的に抜けている視点があるが野党も経済評論家も
誰も指摘しないのが不思議である。それは今年度予算の中身の組み換えである。
こんな前代未聞の非常時には思い切って大胆な予算組み替えをする必要がある。例えば毎年UPし続ける
防衛予算、5兆円超の予算を今年度に限って2兆円に減らす等の提言がなぜ出てこないのか不思議である。
正に国家予算案の硬直化が進んでいて誰も着目しないし疑問にも思わない。これでは借金は増えるばかり。
こんなことしていたら次に大きな地震や台風被害が発生したらもう国家財政破たんになるのではないかと憂う。

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