疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

ヴァイオリンを弾く・・!

2013年02月02日 | Weblog


多摩川を散歩していると、いろんな人に出くわすが、

今日は、とても暖かくて、いろんな人が外に出ている。



そんな春のように穏やかな多摩川の堤防の隅で、

ヴァイオリンを弾いてる人を見つけた!!


通り過ぎようとしたが、その人の持つヴァイオリンの輝きに心が惹きつけられる。

その人は、見知らぬ曲を練習されていて、こちらには気づかない・・。




俺は、迷惑にならないよう、後ろからそーーっと近付いて・・・

ヴァイオリンの弓が止まったところで、ようやく小さく声をかけた。



俺「あの~~う」

その人は、ゆっくりと振り向いた。

俺「それは、ヴァイオリンですか?」

「ええ・・」その人は笑顔で答えた。



見ると、40歳前後の、品の良さそうな紳士的な人だった。

ここぞとばかりに質問すると、ヴァイオリンの基本的なことを教えてくださった。

穏やかな笑顔で、優しい目をした、とてもいい感じの方だ。

着ているジャケットといい、靴といい、実にセンスがいい。




「僕も、いつかはヴァイオリンを弾いてみたいと思っているんです」と言うと、

「じゃあ、弾いてみますか?」と言われたので、最初は遠慮した(笑)。


だが、話を聞いているうちに、どうしても弾いてみたくなってきたので、

「自分の楽器を人に触らせるのは・・好きじゃないですよね?」と聞くと、「構わないですよ」とおっしゃる。

恐る恐るヴァイオリンを受け取ってみる・・・まずは弓から、

「ああ、落とされては困るので、弓はこう持って・・左は・・」と持ち方から教わった。



生まれて初めて弾くヴァイオリン・・・

生まれて初めて弾くヴァイオリンの音に、目を閉じて耳を澄ます。

バッハやビバルディの音楽が好きで、シークレット・ガーデンや川井郁子さんが好きだが、

まさか、こんな多摩川の堤防で、ヴァイオリンを弾けるとは思わなかった。



キュキゥーウ、ギコ!キュイ~ィ、ギコ!なかなか難しい・・(笑)。

力を入れてはいけないという・・はあ、弓道と同じだなあ・・。

さすがにノコギリほどひどくはないけど、求めている音色も全然出ない。まあ、仕方がないさね。





その人は、ヴァイオリンを再開して、1年ほどだという。

これまで、いろんな楽器を弾いてる人を見たが、ヴァイオリンは初めてだったし、

それを弾かせていただいたのは、本当にラッキーだった。

ヴァイオリンの弓の弦は、馬の尻尾で出来てるとも教わった。



俺は「ありがとうございます」と、お礼を言って別れた。

昨日から頭痛で寝込んで、気分も塞ぎがちだったが、おかげで心も晴れた。


世界で一番好きな楽器、それがヴァイオリンです。








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2 コメント

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弓つながりで (ゆぶ♪ for you)
2013-02-02 17:17:10
弓道との。

少し笑ってしまいました。

そうそう、弦は 馬の尻尾でできているのでした。
  ↑
敏感に 反応

私も楽器は まったく弾けませんので、
小説の中に 音楽家が出てくると、付け焼刃で

勉強する程度です
返信する
ゆぶ様 (トリトン)
2013-02-02 17:39:20
まだ、文章を再考してる段階での投稿、ありがとうございます。
「出来たかな・・」と思ったら、コメントがついてて慌てました(笑)。

実に、めったにない経験!!
これだから多摩川散歩は止められない。

人が道具を扱う時って共通していて、強く握り締めてはいけないんですよね。
ヴァイオリンの弓も、弓道の弓も、柔らかく包み込むようにふんわり握る・・。

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