疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「オルセー美術館展」に行く。

2014年08月18日 | Weblog

乃木坂の国立新美術館に行ってきた。

K市からだと、涼しい電車に揺られて1時間かからない。



本当の名画というものは、その技法などよりも、

そこに託されているテーマにこそ真の輝きがある。






ミレーの「晩鐘」も、そういう類のものだった。

目の前で見て「え?こんなに小さい絵だったのか?」というのが最初の印象。


でも、そのテーマが、実は『死んだ者たちへの祈り・・レクイエム』であることを知って変わる。

やはり、生と死というテーマ、祈りというテーマは、とても深くて強い・・








もうひとつ、どうしても見てみたかった作品が、カバネル「ヴィ-ナスの誕生」。


あまりにも有名で、誰でもTVなどで一度は見たことがあるだろうけど、

ヴィーナスの顔や手や、いろんな部分を、じーっくり見てきた。


「あれ、睫毛がない・・」とか「あれ、この瞳は・・」とか、

「指はこうか、ふうん」と、人目をはばからず絵の前で手の形をやってみたりもした(笑)





・・さて、今回、一番、勉強になったのは、ドガの「バレエの舞台稽古」だ。

舞台の上で舞う練習をする少女たちの美しさが、光と影をもって描かれていた。






ドガは、こういった踊り子たちを、たくさん描いているが、

それは、彼が、裕福な男で、踊り子たちのパトロンをしていたからだ。


当然、稽古風景も目にしていたから、それを絵にすることが出来た。

それと、やはり、美しいものを見抜き、美しく描いてみせる才能が彼にあったのだと思う。




他にも、マネやモネ、セザンヌ、モローなどの素晴らしい作品があり、

本当に行ってよかった!と思える充実した美術館展です。



・・・ではでは。






コメント (2)
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