・・・を読み終えた。
伝説の名弓「肥後三郎」を作り上げた、
弓師・松永重児氏の自伝(復刻版)である。
むおーーー!!凄いぞ、これは!!
まさに弓師!職人魂の鑑である。
ここまで、ひとつの道に打ち込める人物は稀である。
稀代の弓師の壮絶な物語であった。
頑丈な薩摩弓と、優美な京弓を融合させ、新しい弓を生み出した松永氏。
東京から鹿児島の山奥にまで移り住んで、心頭滅却して弓造りに打ち込んだこの人物は、
名刀を生んだ刀鍛冶のごとく、もはや弓師の「神様」のような人かもしれない。
古典をとことん学んで、新しい物を生み出す人って、やっぱりこういう人なんだな~と思う。
今は、2代目と3代目が継いでおられるようだが、
こういう自伝を読むと、俺も「肥後三郎」が欲しくなる。
だが、果たして、自分がそれほどの弓に値するかどうか疑問です。