疾風の如く!

美人画と弓道に生きる日々。

「弓に生きる」 松永重児

2010年07月04日 | Weblog




・・・を読み終えた。


伝説の名弓「肥後三郎」を作り上げた、

弓師・松永重児氏の自伝(復刻版)である。


むおーーー!!凄いぞ、これは!!

まさに弓師!職人魂の鑑である。

ここまで、ひとつの道に打ち込める人物は稀である。

稀代の弓師の壮絶な物語であった。



頑丈な薩摩弓と、優美な京弓を融合させ、新しい弓を生み出した松永氏。

東京から鹿児島の山奥にまで移り住んで、心頭滅却して弓造りに打ち込んだこの人物は、

名刀を生んだ刀鍛冶のごとく、もはや弓師の「神様」のような人かもしれない。

古典をとことん学んで、新しい物を生み出す人って、やっぱりこういう人なんだな~と思う。



今は、2代目と3代目が継いでおられるようだが、

こういう自伝を読むと、俺も「肥後三郎」が欲しくなる。


だが、果たして、自分がそれほどの弓に値するかどうか疑問です。




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