つい最近の相談企業。商品はなかなかユニークである程度売れそうな予感です。
ただひとつ、価格の付け方に問題がありました。
その商品の製造原価は約2500円。当初販売価格は、これくらいなら利益もあって売れるだろうという勘だけで、4800円に設定。
いざ販売となった時に、自社には営業マンが自分ともう一人女性くらいしかいない。そこで営業をしてくれそうな知り合いに相談したところ、その人への仕切り価格の問題が発生。
直接販売すれば単純計算で、4800円ー2500円=2300円の儲け。
しかし、代理営業が間に入ったので仕切り価格を設定する必要が出てきた。
最初は、7掛けで交渉。
代理営業への仕切り 4800円×70%=3360円
この場合、
自社の利益=3360円ー2500円=860円当初思惑の半分以下。
代理営業の利益=4800円ー3360円=1440円説明商品の割に利益少ない。
結果的に、どちらも面白い商売ではなくなってしまったので、販売価格を5800円に設定して売ることにしたという。
この会社の価格設定は、途中からすっかり消費者を忘れてしまっています。
売り手の考え方に偏ってしまい、これではせっかくの新商品も売れないでしょう。
私がお勧めする価格設定は、商品開発のなるべく早い段階で、その商品の完成イメージを実際に出来上がったかのように作ったチラシや企画書を持って、メインターゲットとなる顧客に直接聞きに行くことだと思っています。
つまり、この商品が完成したら「いくらなら買ってくれますか?」をダイレクトに聞いてしまうことです。
そうすることによって、値ごろ感だけでなく、「ここがこうなっているともっと高くても買うよ」という商品開発のヒントまで頂けることが多いのです。
この方法は、これまでも効果実績がありますので、是非お試しを!!
新規事業プロデューサー Topdas