書名 ビタミンF
著者 重松 清
発行社 新潮社
発行日 2000年8月20日
頁 293
価格 1,500円 + 税
このビタミンは心に効きます。
疲れた時にどうぞ。
「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作!
38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。
40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。
妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。
36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた。
一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。
「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。
・別の人生を生きる可能性だってあった。
・もしも家族の歴史の中でいちばん楽しかった頃を訊かれたら、いつになるだろう。
・「知らん顔をしてあげるのが、父親らしいのよ。
無関心と知らん顔ってのは、ぜんぜん違うんだから」
・納得したわけではなかったが、返す言葉が出てこなかった。
・言いたいことはある。だが、うまく言葉にまとまってくれない。
・家族って、あっけないほど脆い。・・・離婚、家庭崩壊
・Family
・Father
・Friend
・Fight
・Fregile 脆さ、弱さ
・Fortune 幸運、幸せ