徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

旅立ちの日に

2023年01月30日 | 小説


書名   旅立ちの日に
著者  清水 晴木
発行社 中央公論新社
発行年 2022年8月25日
頁数  302頁
価格  1,600円 + 税

「あなたに出会えてよかった」
東京湾を横断するフェリーが発着する小さな港町・金谷を舞台に、
約30年に亘って、紡がれる出会いと別れ、そして再生の物語。
愛する妻、大好きな母を失った血の繋がらない父子。
挫折し故郷に戻ったバレリーナと、寄り添う書道の先生。
映画好きの同級生に恋した女子中学生の一大決心。
卒業式間近に親友となった二人の男子高校生。
余命宣告を受けた元妻と数十年ぶりに偶然再会した男。
彼らを見守るフェリー乗り場の総合案内係・椿屋誠。無機質に見えた彼の心と表情も、
人々の出会いと別れに触れ、やがて・・・・。

・「はぁ・・・」とため息をつくと運が逃げるから
 「はひふへほ」と言った振りをしたほうが良いんだよ!

・「そこに愛はあるのかい?」

・「遠く離れた他人だからこそ、話せることもあると思いますから」

・「出会ったことを後悔しては、いませんよね?」

・「楽しいのが一番よ」

・「あなたが夢を追ったこと意味が二なかったんてありえない、
  あなたが夢を追ったことで変わったことが、きっと、沢山あるから・・・」

・無様でもいい。
 今の私にできる精いっぱいをしよう。

・「まだまだ人生こけれからですね」

・「もう、それ以上は、聞かないほうがいいよ」

・木更津 『江川海岸』・・・海の中に立ち並ぶ電柱

・「人との出会いが、おまえを成長してくれるんだからな」

・気づかなかった。  <---> 気づけなかった。

・『だい--せんじがけだらなよさ』

 「さよならだけがじんせいだ」

・遠いあの日の出会いからすべては始まった。

・人生は、出会いと旅立ちの連続だ。

『寺山修司 詩集より 「幸福が遠すぎたら」』

  さよならだけが
  人生ならば
    また来る春は何だろう
    はるかなはるかな地の果てに
    咲いている野の百合なんだろう

  さよならだけが
  人生ならば
    めぐりあう日は何だろう
    やさしいやさしい夕焼けと
    ふたりの愛は何だろう

  さよならだけが
  人生ならば
    建てた我が家は何だろう
    さみしいさみしい平原に
    ともす灯りは何だろう

  さよならだけが
  人生ならば
  人生なんか いりません



  





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