書名 神変(じんべん)―役小角(えんのおづぬ)絵巻
著者 山本 兼一
発行社 中央公論新社
発行年 2014年6月25日
頁数 526頁
価格 860円 + 税
中央集権の国造りを着々と進める女帝 持統天皇と藤原不比等。
この天と地は一体誰のものなのか?
役小角は鬼神を操り強大な支配者に挑む。
直木賞作家・山本兼一の新たなる地平。
・よく観、よく聞き、よく感じる。
これこそが、ものごとを正確に判断する基本である。
・男と女が、ひかれ合い、恋して抱き合い、子が生まれる。
それは、陰陽和合の法則のなせることであって、貴賤は、まるで関係ない。
・人は、父と母がいつくしみ合って生まれ、命の火が燃え尽きて死んでいく。
・「困っているものを力のあるものが助ける。
人が共に生きるとは、そういうことではないか」
・小角が大切にしたのは、なによりも、おのれの実感である。
・人の命には、時間の区切りがある。
・原因があれば結果がある。
・「物を見るな! 気を見よ!」
・「陰と陽が、まぐわってこそ、力になる」
・生きることは、すべてが戦いだ。
・人に任せられることは、任せておいたほうが、みんなよく働く。
・できることをやればよい!
・憎しみは、憎しみしか生まぬ。
・こころが、邪な人間は顔が悪い。
・どんなことでも、まずは、想いを言の葉にすることから始まる。
・「いま、自分のいるここを極楽にせねばならん。
それ以外に、極楽などあるものか」
・変えられるのは、自分だけだ。
・思いは、力だ。