遊んでばっかりと言われそうですが・・・
先日,富山,石川と北陸二県を旅してきました。
まず目指したのは立山山麓の室堂です。立山登山と行きたいところですが,今回はハイキングです。
立山駅から美女平までは,平行四辺形の形をしたケーブルカー。約7分ほどの道のりです。

美女平駅からは高原バスに乗って室堂へ。これはちょっと長く,50分ほどの道のりです。
室堂へは,2年前の剱岳登山の時に訪れたので2回目となりました。ここは,剱岳だけでなく,立山などの登山玄関口となっています。

室堂に到着すると,ここでしか売っていないおみやげ「星の雫」の試食をやっています。「一人1個」と書いてあるのですが,何回も往復して何個も食べてしまいます。もちろん,味は激うま。

そう,ここは最も高いところにある駅なんです。それだけに,かなり涼しいですよ。日本では猛暑と言われているだけに,そのギャップに驚き。長袖シャツを羽織っていても少し肌寒い感じです。

みくりが池です。火山の噴火によってできた池なので,魚は住んでいません。山なのでしょうがないですが,立山に少しくもがかかってしまってます。魚が住んでいないので,キレイですね。

みくりが池には,「みくりが池温泉」という日本で一番標高の高いところにある温泉があるわけですが,そこで黒たまごを売っています。まあ,温泉の熱を利用して作ったゆで卵なんですけどね。こういうところで食べるとうまいです。
温泉は,前回入浴したので,今回はパスです。

散策を始めると,高山植物に目がいってしまいますね。これはイワツメクサ。樹林帯では生えないような植物です。

大群落を作っていたのが,チングルマの綿毛。白い花をつけるのですが,もうすでにほとんどのものが綿毛になってしまってました。ピンク色の綿毛がかわいらしいです。お気に入りの高山植物の一つです。

これは八ヶ岳では見つけられなかったですねえ。「ワレモコウ」です。

「ミヤマリンドウ」です。小さくてかわいらしい花ですね。

「シロバナニガナ」です。「ニガナ」の種類は黄色い花が多いのですが,これは珍しいですね。

「キオン」でしょうか。コガネギクと見間違えやすいです。

「シコタンハコベ」です。「シコタン」は北方領土の「色丹島」に由来します。

「イワギキョウ」の群落です。この色はホッとしますね。

「イワオトギリ」です。このあたりは黄色い花が多いですね。

これらの高山植物を守っているのがこの人達。観光客が多いと,どうしても,人に付着して種や胞子がここに落ちるのです。平地の草花よりも遙かに弱い高山植物は,競争に負けてしまいますので,外来植物を駆除しています。ありがたやありがたや。

遊歩道を歩いていると,雷鳥に出会いました。こんなところで出会うなんてかなりラッキー。大きさからして,まだ子どもですね。
雷鳥は,「雷の鳥」と書くように,雷が鳴るような天気の悪い時に活動する鳥なのですが,(飛べない鳥なので,天気がいい日はトンビなどに狙われやすい)この日はなぜか出てきてくれました。

なんと,人を恐れずにこちらにやってきました。かわいい!!

こんなに近くで雷鳥を見たのは初めてです。手が届く距離まで来ましたが,怖がらせたくなかったので,写真だけにしました。このあと,うんこをしてまた草むらに帰ってきました。
この間,1分ほどだったでしょうか。ドキドキの経験となりました。
これも,ここに来る人たちみんながマナーを守って雷鳥を守っているのでこんな経験ができるんでしょうね。

おっと,立山が顔を出してくれました。山頂まで2時間ほどで行けるそうです。くそーっ登りたいなあ。しかし,往復で4時間,休憩入れて5時間かかるとして・・・時間が・・・ない。
仕方なく,地獄めぐりにGO。

血の池地獄と言われているところです。水が赤色をしていますが,これは鉄分が多く含まれた土地だからだそうです。

白濁している硫黄の川が流れています。温泉と同じ成分ですが,つかる気にはなれません。

硫黄の噴出口です。硫黄が付着して黄色くなっています。

噴出口がそそり立っています。横に穴が開いていて,シューシュー音を立てて硫黄ガスが出ています。ちなみに,毒ガスです。

毒なので,至る所にこのような看板があります。

モグラ発見。こんなところにもいるんですね。急いで逃げていきます。目は見えないので大変です。
とまあ,こんな感じで室堂の一日を過ごして帰りました。

帰りに発見した立山付近のコンビニです。かっこいい名前ですね。「サンダーバード」とは雷鳥のことです。

しかし,ちょっとコンビニと言うには自信がないのか,「コンビニ?」と疑問形になっています。でも,いすを置いたりして経営努力をしているところがいいですね。