日本のスープ、つまり「汁物」について、ポピュラーなものから郷土色の強いものまで、絶品のみをピックアップし、カタログ的に紹介。 メイン写真とともに、どういうときにつくり、どういうものなのか、メインとなる具材、そしてレシピを付すガイドブック。 おばあちゃんが作ってくれるような定番の汁物から、あっと驚く地方色豊かなものまで、眺めても楽しく、ぜひチャレンジしてみたくなる本。
その土地土地の汁物がわかる。日本の郷土色が豊かに現れた汁物を、レシピと合わせて紹介。食べられるお店も掲載。驚きの日本のスープがここに
三平汁、南瓜汁粉（北海道）
いちご煮、せんべい汁（青森）
だまこ汁、けいらん（秋田）
まめぶ、くるみだれ雑煮（岩手）
孟宗汁（山形）、だだみ汁（山形・秋田）
こづゆ（福島）
おくずかけ（宮城）
ちたけと茄子の汁、干瓢の卵とじ（栃木）
おっきりこみ（群馬）
アンコウのどぶ汁（茨城）
つみっこ（埼玉）
ねぎま汁（東京）
けんちん汁（神奈川）
イワシのつみれ汁、はば雑煮（千葉）
夕顔の鯨汁（新潟）
ほうとう（山梨）タニシの味噌汁（山梨・新潟）
すんき汁、鯉こく（長野）
げんげのすまし汁、かぶす汁（富山）
かじめ汁（石川）
カブ雑煮（福井）、呉汁（福井・埼玉）
鮎の吸い物、いとこ汁（岐阜）
煮味噌（愛知）
ガワ（静岡）
伊勢芋の落とし汁（三重）
泥亀汁、つりかぶら汁（滋賀）
若竹汁（京都）
きなこ雑煮（奈良）
若ゴボウ汁、船場汁（大阪）
ちょぼ汁（兵庫）
うけぢゃ（和歌山）
しじみ汁（島根）
小豆雑煮（鳥取）
たかきび粉の団子汁、ぶんず汁粉（岡山）
カキ雑煮（広島）
フクの味噌汁、大平（山口）
いもたき（愛媛）
つがに汁、どろめのすまし汁（高知）
そば米汁（徳島）
どじょう汁、あんもち雑煮（香川）
博多雑煮、だぶ（福岡）
だご汁（熊本）、のっぺい汁（佐賀、熊本）
ヒカド（長崎）
かしわ汁（大分）
八杯汁、冷や汁（宮崎）
さつま汁、いとうりのそうめん汁（鹿児島）
イカスミ汁、アーサ汁、イナムドゥチ（沖縄）
汁物は、郷土料理である。
故郷の味、お袋の味が味噌汁であるように。同じ汁でも、家庭で味の違いが出るからかもしれない。具材や出汁の取り方、味付けで。バリエーションは、多様である。
とにかく、どれも美味しそう。それに、この汁を提供できる。郷土のお店が載っているので、いつか旅するときに、ふらっとよって注文してみたいものである。
作り方も完結に書かれてあるので、自分で作ることは可能であるが、その土地の気候風土にあった汁物は、ぜひ、その土地で頂きたいものだなあと感じる。
