幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。「あの集まりはいったい何だったのか?」別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、角田光代の新たな代表作誕生
重たいテ . . . 本文を読む
父親が被害者で母親が加害者--。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説
湊さんの本は、楽しくはないです。
父。母。子ども。夫婦。親子。夫婦。友人。隣人。どこにでもありそうな家庭で。でも。それぞれがすれ違っていて結局は . . . 本文を読む
物語のすべてが詰まった700ページの宝箱。現代エンターテインメント長編。
もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。どれだけ小説を求めていたか。ようこそ、小暮写眞館へ。
かなり分厚い一冊でありましたが…。
推理小説から時代小説。青春小説まで幅広いジャンルを手がける宮部さんらしく上手にまとまっていました。
幽霊じゃなくて、写真に写る超不思議な試写体は。人間の心理。
世の中 . . . 本文を読む
楽しいはずの山。けれど危険に遭遇することもある…。山を愛する人すべてに捧ぐ、山岳救助物語!!ビッグコミックオリジナル本誌に掲載された読み切りが好評だったため、増刊で連載開始となった石塚氏の出世作。大自然のなかで繰り広げられる感動の山岳救助物語
山は楽しくて、恐ろしくて、美しくて、険しい。そして、生命は尊い。誰もが知っているこれらのことを、軽やかに爽やかに、時に激しく描き、心の奥底ま . . . 本文を読む
── 手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が(河野裕子 絶筆)2010年8月、乳癌で他界した歌人河野裕子と、科学者にして歌人である夫、永田和宏。出会いから妻の死まで、四十年に残した相聞歌380首とその折々のエッセイや肉声で辿る夫婦の軌跡は、圧倒的な感動を呼ぶ。── たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか(河野裕子 21歳)学生時代の激しい恋、子育てに . . . 本文を読む
父も母もしれず、物心ついた頃には、山奥で剣豪カシュウに育てられたゼン。
カシュウの死により、山を下りて、世の中を知る。
何事もわからないから、真実は何だろうと考え込みながら、旅を続けるゼン。
「戦いを避ける度に、お前は強くなるだろう」「戦いを避けることも実践のうち」と教えてくれたカシュウ。
~私とお前は違うのだ。躰が違う。頭も違う。例え、全く同じ人間だったとしても、立っている位置が違う。光 . . . 本文を読む
謎多き祖父の戸籍──祖母の予期せぬ“帰郷”から隠された過去への旅が始まった。満州、そして新宿。熱く胸に迫る翡翠飯店三代記。第22回伊藤整文学賞
誰しも戦争の傷跡を密かに心に隠して、そうそう孫子に語ることもなく亡くなってゆくのかなと感じる。戦争が終わって。僕らが産まれた時代。
小学生で終戦を迎えた父母の太平洋戦争は?祖母は?産まれる前からとう亡くなって顔も見たことがない祖 . . . 本文を読む
シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。シューマンに憑かれた天才美少年ピアニスト、永嶺修人。彼に焦がれる音大受験生の「わたし」。卒業式の夜、彼らが通う高校で女子生徒が殺害された。現場に居合わせた修人はその後、ピアニストとして致命的な怪我を指に負い、事件は未解決のまま30余年の年月が流れる。そんなある日「わたし」の元に、修人が外国でシューマンを弾いていたいう「ありえない . . . 本文を読む