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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

血と骨

2008-11-30 | 映画
出演: ビートたけし, 鈴木京香, オダギリジョー, 田畑智子, 松重豊 監督: 崔洋一 1923年、祖国・朝鮮の斉州島を離れて日本の大阪に渡ってきた金俊平(ビートたけし)。金と色の欲に満ち、己の肉体のみを信じ、常識や道徳のかけらもないこの男は、戦前戦後と家族や町の中で君臨し続けていく…。   梁石日の自伝的大河小説を原作に鬼才・崔洋一監督が描く、暴力とエロテ . . . 本文を読む

高木和子「男読み 源氏物語」

2008-11-29 | 古典
『源氏物語』は極上のミステリーである。人脈と情報戦で政治力を駆使し、手紙と和歌と巧みな会話で人の心をつかみ、恨まれずに別れる。人生の達人・光源氏を通して描かれる、隠された真実とは。驚きの深読みが堪能できる、大人のための入門書。 人脈と情報を駆使して出世競争を勝ち抜く。逆境で友情と忠誠心をしみじみ感じる。もつれた愛は、恨まれずに終止符を打つ。交わされなかった和歌が語る、愛の濃さ…。「書かれざること」 . . . 本文を読む

林望「どこへも行かない」旅

2008-11-28 | エッセイ
人間、心のねじをいつも巻き上げてばかりはいられない。時には、思い切りゆるめて、心身ともにリラックスしなくては。それには、さあ、旅に出よう。あくせくと何かをする旅ではなくてのんびりと「何もしない旅」へ、いざ!とっておき、贅沢な大人の時間の過ごし方。 ありきたりの観光旅行には、もう飽きた。情あり、謎あり、発見あり、美しい写真が旅へ誘う。あくせくと何かをする旅ではなくてのんびりと「何もしない旅」へ、いざ . . . 本文を読む

玉村豊男「人生を豊かにするモノ」

2008-11-27 | エッセイ
身辺のモノが語る過去の物語に耳を傾ける余裕が生まれる。簡単に捨ててはいけないモノの年月。若いころは誰でもそうであるように、シンプルで明るい、モダンなインテリアをよしとしたものだが、40代も半ばに達し、しかも、病気とか、老後とかいう言葉を意識するようになってからは、陰翳がもたらすやすらぎや、古いモノが喚起する思い出の力といったものに、しだいに心を惹かれるになっていった。―― (本文より)人生それぞれ . . . 本文を読む

向田邦子の手料理

2008-11-26 | 実用書
向田邦子さんが生前好んで作った料理を紹介忙しい仕事の合間に、自ら作り食した、手早く、簡単でおいしいおかずの数々を、思い出と共に妹の和子さんが再現。向田さんの人となりが分かる楽しい料理の本。名人上手の創った味を覚え、盗み、記憶して、忘れないうちに自分で再現して見る。これが私の料理のお稽古なのです。──『眠る盃(幻のソース)』向田邦子年譜1929年11月28日、東京府世田谷若林に生まれる。1950年3 . . . 本文を読む

くりやのくりごと~リンボウ先生家事を論ず

2008-11-25 | エッセイ
林望氏の痛快・家事エッセイです。これは自他共に家事通を認める著者が、女性が主役の料理、洗濯、掃除など家事全般について、おかしい、納得がいかないと思ったことを書き綴ったもの。ヤングミセス誌『マフィン』誌上に、2年半にわたって連載された大人気エッセイをまとめたものです。「洗濯物をお日さまの下で干すのは本当にいいのか」「押し入れは現代の家庭に必要か」など、固定観念にとらわれがちなミセスに疑問を呈したり、 . . . 本文を読む

フィンランドのごはん

2008-11-24 | 絵本
国土の1/3が北極圏。夏は白夜、冬は晴れた空にオーロラが輝くこともあるサンタクロースの住む街。 首都ヘルシンキのある一家の暮らしを紹介しながら、フィンランドの人々の生活と食文化がわかる。絵本です。 このシリーズは現在、全15巻世界各国の出ていますが。 北国の生活に近い。フィンランドの生活様式に興味があり手に取りました。   ・寒さに強いライ麦で作られた黒っぽく歯ごたえのあるパン . . . 本文を読む

恋せよ妻たち~リンボウ先生本音で女を叱り女を励ます

2008-11-23 | エッセイ
あなたは、真っ白に化粧された花嫁さんをホントにきれいだと思っていますか。卒業式や成人式の振袖姿はいいもんだと思いますか。くわえたばこで街を闊歩する女の子たちは、はしたないのでしょうか。あるいは中年女性のノーメークは近所迷惑なんでしょうか。そして、「週末は主人がいるから出られないわ」という主婦の言い訳、至極もっともだと思いますか。リンボウ先生は、このいずれにもNOと言い放ちます。それはなぜか。女なら . . . 本文を読む

前略がんばっているみんなへ~キタジマくんからのメッセージ

2008-11-22 | エッセイ
アテネ五輪、北京五輪の100メートル、200メートル平泳ぎで2大会連続金メダル獲得の国民的ヒーロー北島康介が、本気になって夢を追いかけている子どもたちに贈るメッセージ。この本には大げさな表現はありません。すべての漢字にルビをふり、楽しく分かりやすく、北島康介の言葉で語りかけます。「壁は乗り越えるからこそ楽しい」そんな北島康介の思いを伝える、親子で楽しめる“夢”読本です。 著者について1982年9月 . . . 本文を読む

ALWAYS 続・三丁目の夕日

2008-11-22 | 映画
日本中を感動の涙で包んだ、あの三丁目の人々が帰って来た! すべての日本人に贈る、笑いと涙がたっぷり詰まった国民エンタテインメント映画!第29 回日本アカデミー賞を総なめにし、「昭和」ブームを巻き起こすなど“映画”という枠を超え社会現象にまでなった『ALWAYS 三丁目の夕日』が続編また第31 回日本アカデミー賞でも優秀賞を計12 部門(13 人)受賞し、主演・吉岡秀隆はシリーズ2 作連続で最優秀主 . . . 本文を読む

リンボウ先生の「是はうまい!」

2008-11-21 | エッセイ
志摩町和具の伊勢海老、松江の蜆、大分県日出の鰈…食いしん坊では当代随一、リンボウ先生が料理する日本各地の旬の食材。日本航空機内誌『WINDS』の連載「旬の食卓」に加筆・訂正し、一冊にまとめる。   伊勢海老(三重県・志摩町和具)~伊勢海老頌 蜆(島根県・松江)~幻の蜆料理 鰈(大分県・日出)~鰈よ鰈、鰈さん 穴子(東京都・羽田)~穴子趣味 鮎(高知県・口屋内)~一匹の鮎 イ . . . 本文を読む

田中啓文「ハナシがちがう!」

2008-11-20 | 小説
上方落語の大看板・笑酔亭梅寿のもとに無理やり弟子入りさせられた、金髪トサカ頭の不良少年・竜二。大酒呑みの師匠にどつかれ、けなされて、逃げ出すことばかりを考えていたが、古典落語の魅力にとりつかれてしまったのが運のツキ。ひたすらガマンの噺家修業の日々に、なぜか続発する怪事件!個性豊かな芸人たちの楽屋裏をまじえて描く笑いと涙の本格落語ミステリ。 若い世代でも、落語にちょっと興味を持つ短編ミステリーです。 . . . 本文を読む

辰巳浜子「料理歳時記」

2008-11-19 | エッセイ
今や、まったく忘れられようとしている昔ながらの食べ物の知恵、お総菜のコツを、およそ四〇〇種の材料をとりあげて四季をおってあますところなく記した、日本の“おふくろの味”総集篇。 辰巳 浜子明治37(1904)年5月、東京に生まれる。香蘭女学校を卒業してすぐ辰巳芳雄氏に嫁す。戦後まもなく料理の指導をはじめ、NHKの「きょうの料理」のレギュラーのほか、放送、新聞、雑誌で活躍。趣味として志野流香道をたしな . . . 本文を読む

森茉莉「父の帽子」

2008-11-18 | エッセイ
東京・駒込千駄木観潮楼。森鴎外の長女として生まれた著者は、父鴎外の愛を一身に受けて成長する。日常の中の小さな出来事を題材にして鴎外に纏わる様々なこと、母のことなど、半生の想い出を繊細鋭利な筆致で見事に記す回想記。「父の帽子」「『半日』」「明舟町の家」「父と私」「晩年の母」「夢」ほか16篇収録。日本エッセイストクラブ賞受賞。   先日読んだ、エッセイ集に表題の短編が載っていたので、他も . . . 本文を読む

「生きるとは、自分の物語をつくること」

2008-11-17 | 新書・社会
作家・小川洋子、臨床心理学者・河合隼雄の対談集。 1章~魂のあるところ(2005年12月)、 2章~生きるとは、自分の物語をつくること(2006年6月) 二人のルート~少し長すぎるあとがき…小川洋子の3つの構成から成り立っています。   いくら自然科学は発達して、人間のしについて論理的な説明ができるようになったとしても、私の死、私の親しい人の死、については何の解決にもならない。 . . . 本文を読む