My Library

気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

松本猛「戦火の中の子どもたち」物語

2008-09-30 | 新書・社会
平和を訴え、感動を呼んだ絵本『戦火のなかの子どもたち』が出来るまでをたどり、時代の中で生きた画家の人生と人間像を描く。平和を願ったいわさきちひろ最後の絵本の秘密。   勤めて2年目の東京のいわさきちひろ美術館を訪れたことがあります。 ちひろさんの子どもの絵が好きで、その頃は、独身最後の夏だったし、夢一杯の幸せでふんわりした、淡い水彩の絵が心をとらえていたんだと思う。 でも、そこで . . . 本文を読む

山本容子版画展「私のベルエポック~アートで綴る人と時代の絆」

2008-09-29 | 音楽・芸術
繊細かつリズミカルなタッチで描き出された人間の悲喜劇が、そこはかとないユーモアと懐かしさを誘う作品の数々。 「JAZZING 山本容子のジャズ絵本」 「パリ散歩画帖」 「奇才ヘンリー・シュガーの物語」 「犬は神様」 「ふしぎの国のアリス」の原画を中心に展示! 感激!著書はほとんど読んで、いますし。 トルーマンカポーテイの春樹翻訳の挿絵とか…。吉本さんTUGUMI。江國さんのデュークま . . . 本文を読む

谷川俊太郎「モーツァルトを聴く人」

2008-09-28 | 詩、短歌、俳句
そよかぜ 墓場 ダルシマー ~モーツァルトを聴きながら年をとった 僕には人の苦しみに共感する能力が欠けていた 一所懸命生きて自分勝手に幸福だった 僕はよく話し良く笑ったけれどほんとうは静かなものを愛した そよかぜ 墓場 ダルシマー ほほえみ 白い紙 いつかこの世から消え失せる自分… だが沈黙と隣り合わせの詩とアンダンテだけを信じていていいのだろうか 日常の散文と劇にひそむ荒々しい欲 . . . 本文を読む

押尾コータロー「Panorama」

2008-09-27 | 音楽・芸術
1. Departure   ~旅に行く前のワクワクする気持ち 2. オアシス    ~砂漠、都会、心にもオアシスはある。そこは爽やかな風が吹き抜け、満たされる。 3. サバンナ   ~何処までも続く地平線。カラカラの草原 4. オーロラ   ~幻想的に光と色が移りゆく、神秘のオーロラ 5. コンドルは飛んで行く   6. Passion   ~情 . . . 本文を読む

田中啓文「落下する緑・永見緋太郎の事件簿」

2008-09-27 | 小説
『本格推理』入選時に故鮎川哲也氏より絶賛された、幻のデビュー作にはじまる本格ミステリ。本人の雰囲気に彩られた「日常の謎」的連作短編集ついに登場。師から弟子へ連綿と受け継がれたクラリネットの秘密、消えた天才トランペット奏者の行方、国民的時代小説家の新作を巡る謎、三〇〇〇万円もするウッドベースを壊した真犯人は何者か、など七編を収録。冴え渡る天才サックス奏者・永見緋太郎の名推理。著者おすすめ?「大きなお . . . 本文を読む

まど・みちお「うふふ詩集」

2008-09-26 | 詩、短歌、俳句
98才のまどさんの最新作。まどさんが「うふふ」って笑っている感じ。 やぎさんゆうびん、ふしぎなぽけっとのまどさんだもの…。 とぼけた感じで慎ましやかな賢者の優しさあふれる「うふふ」がいっぱいつまってます。 それで、この詩集は、全部声をだして読みたいです。 心の中から、「うふふ」になれます。私も、大きくなったら?うふふなおばあさんになりたいな。   水を飲む すいません すい . . . 本文を読む

楊逸「時が滲む朝」

2008-09-25 | 小説
梁浩遠と謝志強。2人の中国人大学生の成長を通して、現代中国と日本を描ききった力作。『ワンちゃん』に次ぐ期待の新鋭の第2作!1988年夏、中国の名門大学に進学した2人の学生、梁浩遠(りょう・こうえん)と謝志強(しゃ・しきょう)。様々な地方から入学した学生たちと出会うなかで、2人は「愛国」「民主化」「アメリカ」などについて考え、天安門広場に行き着く――。大学のキャンパスで浩遠と志強が出会った「我愛中国 . . . 本文を読む

加藤実秋「インディゴの夜」

2008-09-24 | 小説
「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに」―すべては女性ライター・高原晶が、大手出版社の編集者・塩谷に漏らした何気ない一言から始まった。謎めいた美形の敏腕マネージャー・憂夜の助力を得て、二人は一風変わったホストクラブ“club indigo”を渋谷の片隅に開いたが、順調な経営とはうらはらに常連の客が殺され、店のナンバーワンに疑いがかかる。晶は . . . 本文を読む

有川浩「図書館革命」

2008-09-23 | 小説
有川浩・図書館シリーズ最終巻第四作。 おおっ。最初から、堂上と郁ちゃんの初デート…。しかーし、携帯が鳴る…非常事態発生につき!緊急配置、あわわー。このぐいぐい引き込まれ、頭に映像が浮かぶ展開…。 決して読者を裏切らないという浩さんの文章は、スカッと爽快で、読後感happyです。   不条理な世の中、ひたすら真っ直ぐで、愛と正義に立ち向かわんとする郁の行動力と可愛らしさは、たまりま . . . 本文を読む

瀬戸内寂聴「奇縁まんだら」

2008-09-22 | エッセイ
島崎藤村、正宗白鳥、川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎、佐藤春夫、舟橋聖一、丹羽文雄、稲垣足穂、宇野千代、今東光、松本清張、河盛好蔵、里見、荒畑寒村、岡本太郎、檀一雄、平林たい子、平野謙、遠藤周作、水上勉。21人の物故巨匠作家との奇縁を綴った随想集。誰にも書けない日本文学史“ライブ”であり、“自立した女性”の魁となった著者の精神史でもある。   日本経済新聞連載のエッセー。生きると . . . 本文を読む

高嶋ちさ子「Aria」

2008-09-21 | 音楽・芸術
1. G線上のアリア 2. Simba (大島ミチル) 3. 映画「ニュー・シネマ・パラダイス」~(モリコーネ/後藤勇一郎編) 4. ルパン三世 (大野雄二/後藤勇一郎編) 5. 映画「となりのトトロ」~風の通り道 (久石讓/後藤勇一郎編) 6. 映画「ひまわり」テーマ曲~ひまわり (マンシーニ/後藤勇一郎編) 7. 丘の町~エルフの . . . 本文を読む

小川洋子「博士の本棚」

2008-09-21 | エッセイ
小川さんの読書の思い出が綴られたエッセイ。大好きな本の数々を紹介しながらその生活の幸福を伝え、魅惑的な世界へ誘われます。   アンネの日記との出会いは、まさに私も同じ。アンネが書いた12才に出会い衝撃を受けましたが、小川さんの作家になるという夢はここからはじまる。 確かに、同じように初めて日記を書いてみようと、日記に名前を付けて、それで私は1週間で挫折しましたが…。 とにかく、小 . . . 本文を読む