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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

道尾秀介「カラスの親指」

2012-11-04 | 小説

「こうしてると、まるで家族みたいですよね」
“詐欺”を生業としている、したたかな中年2人組。ある日突然、彼らの生活に1人の少女が舞い込んだ。戸惑う2人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは!?

映画上映を前に、ぎりぎりセーフで読みました。

テンポ良く展開され、主人公武沢とその相棒テツさん。

友人の借金の保証人から。貸し金融がらみの転落人生で、家族を失った武沢と、一見さえないおっさんのテツさん。

ふつうの人生を歩んでいたはずだったのが。最低の道を歩み、大切な家族を失い、生きている。

プロの詐欺?!

プラス二人の姉妹と姉の恋人との奇妙な生活。

一発逆転の世紀の詐欺に大失敗したが…

後半からの二転三転する話の展開には、あれあれと驚いてしまいましたが。

主演が阿部寛さんなのは、はまり役かもしれない。

映画にしてもなお一層楽しめる作品だと思います。



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