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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

矢野直美「北海道幸せ鉄道旅15路線」

2010-04-26 | エッセイ
ガイドブックにない風景との出合いを求めた、約3年にわたる各駅停車の旅。「鉄子ブーム」のパイオニア的存在として知られる著者が、出身地・北海道の鉄道の魅力を旅情あふれる写真と文章でていねいに綴ります。廃止された「ふるさと銀河線」の貴重な写真を含め、15路線を徹底網羅。北海道と鉄道旅がもっと好きになる、旅のおともに最適の一冊です。 大好きな北海道にちゃんと好きだと言いたい~そう思いながら写真を撮り文章 . . . 本文を読む

村上春樹「村上ラヂオ」

2010-04-25 | エッセイ
本書は、2000年3月から約1年にわたって雑誌「anan」に連載された50篇のエッセイをまとめたもの。「パスタ」「レコード」「ロードス島」「コロッケ」「ヴァージニア・ウルフ」「ドーナッツ」そして「猫」と、目次に散りばめられたキーワードを目にするだけで、村上ファンならついニヤリとしてしまうに違いない。もちろん「焼かれたブラジャー」「柿ピー問題」「にんじんさん」「きんぴらミュージック」といった新たな話 . . . 本文を読む

「調理場という戦場」~『コート・ドール』斉須政雄の仕事論

2010-04-24 | 新書・社会
大志を抱き、二十三歳でフランスに渡った著者が、夢に体当たりして掴み取ったものとは? 「早くゴールしないほうがいい」「効率のいい生き方をしていると、すり切れていってしまう」。激流のように過ぎゆく日々をくぐり抜けたからこそ出てくる、熱い言葉の数々。料理人にとどまらず、働く全ての人に勇気を与えたロングセラー 自分の置かれた立場で、精一杯やって楽しんで… 毎日、新しい楽しさを生み出す。なにが大事なのか . . . 本文を読む

村上春樹「1Q84」Book2

2010-04-23 | 小説
再び1Q84を手にとる。Book2です。 いきなり、Book1からかなり急に。天吾と青豆の純愛storyになった感じがする。絡み合うことなく。けど限りなく接近した。 おお~。終わり方も、なるほどなっとく。1年もしないで、続編が出るわけだ。うん。 青豆と教祖のじりじりとした、会話がまま、読みドコロだったかな。 それから、相変わらず。村上さんが好きなのは。無駄のない。流れるような動きで。女のた . . . 本文を読む

「ベニシアのハーブ便り」

2010-04-18 | 実用書
【 英国貴族の生活を離れて、日本の田舎でハーブ・ライフ オリジナル・レシピ110 】貴族の生活を捨て、自分にとっての幸せを追い求めてきたベニシアさんが、ハーブのある田舎暮らしを提案。約30年前にイギリスの貴族社会を飛び出してきた著者は、今京都・大原の豊かな自然の中にある築100年の古民家に暮らしています。家のまわりには、幼い頃から憧れていたコテージガーデンを造り、200種類以上のハーブを育て、手作 . . . 本文を読む

村上春樹「1Q84」

2010-04-17 | 小説
1949年にジョージ・オーウェルは、近未来小説としての『1984』を刊行した。そして2009年、『1Q84』は逆の方向から1984年を描いた近過去小説である。そこに描かれているのは「こうであったかもしれない」世界なのだ。私たちが生きている現在が、「そうではなかったかもしれない」世界であるのと、ちょうど同じように。 心から一歩も外に出ないものごとは、この世界にはない。心から外に出ないものごとは、そこ . . . 本文を読む

松尾スズキ「老人賭博」

2010-04-15 | 小説
映画撮影の舞台となった北九州の町が、史上最高に心ない賭博のワンダーランドと化す。爆笑がやがて感動に変わるハイパーノベル! 北九州のシャッター商店街に映画の撮影隊がやってきた。俳優たちの退屈しのぎの思いつきから、街は最高に心ない賭けのワンダーランドに。人の心の黒さと気高さを描く。   新聞の本紹介をみて、目を通しましたが。賭博。娯楽?に俳優。お芝居のドタバタ。コメディなんだか。ゴチ . . . 本文を読む

「絵本 星新一ショートショート」

2010-04-14 | 絵本
ページをめくると広がる不思議な世界。“ショートショートの神様”星新一の作品を、気鋭のクリエイターたちが映像化したNHK「星新一ショートショート」が絵本になりました。よりすぐりのネズミたちと静かな生活をおくる青年(「災難」)、ある日タコをつかまえた漁師(「海」)、自分で作ったロボットを連れて宇宙を旅する博士(「博士とロボット」)。奇妙だけれどどこかあたたかい、不思議な世界へいざなう多彩な3篇の物語を . . . 本文を読む

「シャガールの絵本・空にふわり」

2010-04-13 | 絵本
構成・文~結城昌子(武蔵野美術大デザイン科卒業) バイオリンひき、曲芸師、動物たちが天使のように自由に飛び回るシャガールの絵。愛妻ベラとの恋物語を軸に、代表作「私と村」をはじめとするシャガールの作品を情緒豊かに紹介する画集絵本。 バイオリン弾き・ヴェテブスクの眺め・夜に・誕生日・ワイングラスをもった二人の肖像・エッフェル塔と新婚の二人・時に岸なし・彼女をめぐりて・パレード・私と村・緑のバイオリ . . . 本文を読む

平松洋子「夜中にジャムを煮る」

2010-04-12 | エッセイ
大切なことは、いつも台所でかんがえる。昭和のあのころ、母がつくってくれたご馳走。ごはん炊き修業。だしの頼もしさ。塩かげんの極意。アジアの家庭で出会った味。ひとりぼっちの食卓。春の昼酒。 ――嬉しいこともせつないこともみんな、食べることと結びついている。ささやかでいとしい幸福の瞬間を鮮やかに描き出す、台所をめぐる十七のエッセイ。 電気釜もないあのころ。ガス釜でたいたご飯。洗濯機も全自動ではないし。 . . . 本文を読む

森絵都「ラン」

2010-04-11 | 小説
越えたくて、会いたくて、私は走りはじめた。 もう動けない。一歩も歩けない。呼吸さえもおぼつかない。生温かなアスファルトに頬をつけ、かつてない倦怠感を全身に覚えながらもっと、と思った。もっと、もっと体力をつけなければ。もっと、もっとつらいことを受け止められるように。 森さんのスポ根?かな。「DIVE!」の青春ものを想像して。驚いた。 冒頭から、死を取り上げたものがたり。生と死。生きるとは?死後 . . . 本文を読む

奥園壽子の読むレシピ

2010-04-10 | 実用書
“使える”料理エッセイ 大好評第2弾! 産経新聞にて好評連載中のエッセイ「奥薗さんちの今日もおいしくいただきまぁ~す」「料理のビミョーなコツがわかる」「男やもめにも美味しく作れた!」「ベテラン主婦の料理心を刺激される」などなど、嬉しい反響に応えて第2弾 一見普通の本なので、通勤電車で読んでも、居間で読んでもOK。お料理をするすべての人に役立つこと間違いなし   ズボラ料理で、斬新な . . . 本文を読む

有川浩「植物図鑑」

2010-04-09 | 小説
男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。野に育つ草花に託して語られる、最強の恋愛小説! ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。書き下ろし番外編 . . . 本文を読む

みなみらんぼう「らんぼうの野の花散歩」

2010-04-08 | エッセイ
趣味の園芸「花紀行」らんぼうさんの北は北海道、南は九州、季節の花々のエッセイ集 春。花の開花が嬉しい季節。山や野の花に咲く、自然の花々。らんぼうさんの言葉と写真。いきいきと野に咲く様子が、そして、その花の名前の由来など、花好きだったお祖母ちゃんの言葉、そして娘達へ、伝えるらんぼうさんの素朴な問いかけが嬉しい本です。 春夏秋冬。季節が駆けめぐる。その中を、咲く時期は、花たちは知っている。また今年 . . . 本文を読む

山崎豊子「沈まぬ太陽1」

2010-04-07 | 小説
日本を代表する航空会社の凄まじいまでの腐敗。85年の御巣鷹山事故の衝撃を出発点に、その内実を描いたノンフィクション・ノベル。全5巻の大作ながらベストセラーになった。労組活動を「アカ」呼ばわりされ、海外の僻地勤務を命じられた主人公・恩地に、リストラ社会を生きる人々の共感が寄せられたのが一因だろう。だが、もっと重要なのは、だれもが知るあの会社をモデルに実在人物をも特定できる形で汚点を紡いだ「蛮勇」では . . . 本文を読む