「大事なものは 自分のポッケに ちゃんとしまっておきなさい」これは小さい頃、母から言われた一言。その後大きくなって、私の大事なものは、10円玉やお菓子から、家で過ごす時間や旅先で出会ういろいろに変わっていきました。この本は、私のポッケのなかの大事なもののお話です。伊藤まさこ白いお皿/今日は いちごジャム作り/和食器とのつきあい方/テーブルの上/唐津の器/リネン/煮沸消毒/そうじ/捨てられない/お香 . . . 本文を読む
「僕が死んだら、遺灰をサハラに撒いてほしい」。パリの旅行代理店に勤める緋沙子は、若くして逝った弟の遺言を叶えるため、モロッコを旅することになる。同行者は、弟の友人だった浩介・結衣という若いカップルと、中年のフランス人男性。資産家の彼はゲイであり、晩年の弟と同居していた。互いを理解できないままに、さまざまな事情を抱えながら、4人は異国を旅する。ムスリムのガイド・サイードも加わり、異文化に触れていくな . . . 本文を読む
1999年から要介護度5の母との生活。迷い多き、けれど喜び多き介護の日々から生まれる具体的なアドバイスの数々。介護保険の利用法、ヘルパーさんとの付き合い方、家庭医学書よりよくわかる痴呆という病の実態、障害老人や痴呆老人に投げかけられる無神経な言葉と遅れた医療。明日介護される私たち、いま介護に疲れているひとに送るこころ温まるエッセイ。
介護はいつもジェットコースターの日々。迷い多き、けれど喜びも多 . . . 本文を読む
あんずジャム、鴨のコンフィ、フライパン、あけびのかご…うれしい、おいしい!暮らしにまつわる、ならいごと体験記。
伊藤 まさこ1970年、神奈川県横浜市生まれ。文化服装学院でデザインと服作りを学ぶ。料理や雑貨、テーブルまわりのスタイリストとして、数々の女性誌や料理本で活躍
写真満載。
10のならいごと。
・おつけもの~島るり子(陶芸家)
・あんずジャム~柳瀬久美子(お菓子作家 . . . 本文を読む
息子は1歳の誕生日をむかえたばかりで眠るように死んだ。圧倒的な彼岸の風景と土地に残る死の記憶がもたらした奇跡の再生の物語。
どれだけ歩きつづければ、別れを受け容れられるのだろう。幼い息子を喪った父、“その日”を前にした母に寄り添う少女。―生と死がこだまする、ふたりの巡礼の旅。再生への祈りをこめて描かれた傑作長編小説
家族の死を受け入れるという重苦しいテーマ。死は、生ある . . . 本文を読む
僕の前に路(ルート)はある!小説の地平を切り拓く、著者初の衝撃短編集小説の未来を、世界の未来をここに読め!「ほんとうに疾走している。何がかといえば、日本語が。そのおもしろさが、古川日出男の小説にはつねにある。物語というものの本質も。」江國香織氏(小説家)「いっぱいの現実といっぱいの絵空事。何十、何百もの小説へと続く可能性を秘めた虚実のあわいを走るルート350」
「これは、僕としては初 . . . 本文を読む
名作『象工場のハッピーエンド』の復刊。長い間、絶版になっていた単行本を、読者の声にこたえて復刊する。安西水丸の明るく楽しいイラストと、村上春樹がそこから喚起された文章で、ある世界を構築する。
都会的なセンチメンタリズムに充ちた13の短編と、カラフルなイラストが奏でる素敵なハーモニー
ジョン・アプダイクを読むための最良の場所~春が来るとジョン・アプダイクを思い出す。ジョン・アプダイクを読むと19 . . . 本文を読む
旅とは何か、なぜ人は旅へと駆り立てられるのか?冒険と叙情に満ちた紀行文学であり、瑞々しい青春記でもある名作『深夜特急』の誕生前夜、若き著者には秘められた物語の数々があった…。幾多の読者からの絶えざる問いかけに初めて、そして誠実に応えた“旅”論の集大成、著者初の長篇エッセイ
旅はどこかにあるものではなく、旅をする人が自分で作るものである。どんな . . . 本文を読む
日本のスープ、つまり「汁物」について、ポピュラーなものから郷土色の強いものまで、絶品のみをピックアップし、カタログ的に紹介。 メイン写真とともに、どういうときにつくり、どういうものなのか、メインとなる具材、そしてレシピを付すガイドブック。 おばあちゃんが作ってくれるような定番の汁物から、あっと驚く地方色豊かなものまで、眺めても楽しく、ぜひチャレンジしてみたくなる本。
その土地土地の汁物がわかる。 . . . 本文を読む
ル=グウィンと村上春樹が贈る“空飛び猫”第3弾。翼のないアレキサンダーと空飛び猫たちの素敵な出会い!こうしてまたページを繰って、空を飛ぶ猫たちの素敵な挿し絵を見ているだけで、僕らの胸がわくわくしてしまうのも事実です。むずかしいことは抜きにして、空飛び猫たちや、ふつうの猫たちの冒険を楽しんでください
何不自由ない暮らしをしていた普通の子猫のアレキサンダーは、 . . . 本文を読む
ひとまわり大きくなった空飛び猫たちの新たな冒険。アーシュラ・K・ル=グウィン作ちっちゃなもうひとりの仲間を加えて!
平和な森でののびのびと暮らすセルマ、ロジャー、ジェームス、そしてハリエットの仲よし4兄弟。喧噪の街に残るお母さんが気になって飛んでいってみると――。こわされる直前のビルのかげに小さな翼をはやした影。それがジェーン、彼らの小さな妹だったなんて。『空飛び猫』第2弾この本はもちろんファン . . . 本文を読む
硬派の警察小説や社会派ミステリーの分野で当代一の横山秀夫が、上毛新聞記者時代に遭遇した御巣鷹山日航機墜落事故取材の体験を、本格長編小説にまとめ上げた。常に新しい手法を模索し手抜きを知らない著者の、会心の力作だ。
組織と個人の軋轢、追う者と追われる者の駆け引きなどを緻密な筆でつづり、水際立った展開で読み手を引きこむのが横山の持ち味である。しかし本作では、あえてそ . . . 本文を読む
女子になりたい中学生・大輔と彼を守ってきた幼馴染の茶子。彼らが暮らす空堀商店街に、会計検査院の調査官3人の手が伸びる
このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント . . . 本文を読む
人生の午後…。
がむしゃらに突っ走る季節は過ぎ、精神的にも肉体的にも余裕のできるこの季節。「がむしゃら」は捨てない、幾つになっても。けれど、もっと深く丁寧に自分とも、自分以外のものともつきあいたい。若さから解放された未知への旅がいま。人生の午後から夕暮れ時、そしてそれ以降へと続く日々を、しなやかに綴るエッセイ集。
おだやかで、激しい。快適で、熱い。若さから解放された「人生の午後」 . . . 本文を読む
空飛び猫第4弾!待望の村上春樹訳“空飛び猫”の魅力的な世界、再び。ル=グウィンの描く女性の自立と成長!そのうちに空飛び猫は本当にあなたの部屋の窓から飛び込んでくるかもしれませんよ。本当に――そう信じてさえいれば。(訳者あとがきより
翼を持った5匹の猫たちは、納屋の前の庭でのんびり平和に暮らしていました。ところが、ジェーンは同じことのくりかえしでしかない毎日 . . . 本文を読む