My Library

気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

角田光代「かなたの子」

2013-02-12 | 小説

生れるより先に死んでしまった子に名前などつけてはいけない。~かなたの子

過去からの声があなたを異界へといざなう八つの物語

おみちゆき、同窓会、闇の梯子、道理、前世、わたしとわたしではない女、かなたの子、巡る

どの話も、ちょっと恐ろしく、不穏な感情に襲われます。けれど、なんとなく、ありそうな。そんな、ふわふわと雲の上を歩き渡るような。

スッキリしないのだけれど。でも、誰しも、なにかしら、不安な気持ちを抱えて、誰にも相談することも出来ない胸のうちを。秘めているのかもしれませんね。それが、ふっとしたところで、表面に出てきたり、あらぬ方向に人生が動き出したり。

それはゆめなのかうつつなのか…。そんな狭間の中をさまようようなお話ばかりです。

短編なので、読みやすいけれど。寝る前の静かな夜ふけによんでいますが。快眠とは言えず…。

ベットで読まない方がよいかな。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿