My Library

気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

百田尚樹「BOX!」

2008-10-31 | 小説
高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち......。様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が、移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説!ボクシング小説の最高傑作がいま誕生 . . . 本文を読む

加藤実秋「モップガール」

2008-10-30 | 小説
高給優遇、初心者歓迎‥‥求人広告の誘いに乗って、桃子はアルバイトの面接に行く。ところがその会社、入ってみると社員は変人揃い、しかも事件・事故現場専門の清掃会社だった。テレビ朝日系ドラマ化原作!   ドラマは見ていませんが、葬儀屋らしい。 本では、(有)クリーニングサービス宝島で、訳ありの物件のお掃除をする業者です。 加藤さんは、「インディゴの夜」を読んでまあ、短編推理小説部門で、 . . . 本文を読む

谷川俊太郎「旅」

2008-10-28 | 詩、短歌、俳句
谷川俊太郎と香月泰男。二つの魂の邂逅によって生まれた珠玉の詩画集。1968年刊の詩画集に詩2編を加え復刻。   谷川さんのお父様が香月さんの油絵を所蔵していたので、以前から親しみを持っていたそうです。香月さんと谷川さんは1966年秋、ニューヨークで会い、一緒にハドソン川上流をドライブした思い出。 翌年に駆けての旅行の経験をもとにした詩と香月さんのシンプルな線と色合いで構成された絵が . . . 本文を読む

ドミニク・メナール「小鳥はいつ歌をうたう」

2008-10-27 | 小説
言葉が話せない少女と、読み書きのできない母親。言葉を拒否することで社会との間に壁を作り、二人だけの世界に閉じこもる母娘を救い出すものは──繊細なイメージで綴られた感動的な愛の物語。アラン・コルノー監督映画「Les Mots Bleus(青い言葉)」原作。   酒井さんの装丁が素敵なので、そこで、手に取ったフランスの女流作家メナールの美しい文体は北代美和子さんの訳で日本語になっても、 . . . 本文を読む

トールモー・ハウゲン「ヨアキム」夜の鳥2

2008-10-26 | 児童文学
「パパのために、自分の夢をだめにしたくないの」。ママの声は小さかったけど、その言葉はヨアキムの胸を刺した。病院に入院しても、パパの心の病はなかなか快復しない。泣いてばかりのパパ。泣くことを教えて、と言うママ。北欧の厳しく美しい自然の中で紡がれる、おとなと子どもの物語。 父の病は一向に快復せず、夫婦の確執も大きくなる中で、成長をとげていくヨアキム。崩壊していく家族の心の揺れ動きを、少年の目で細やかに . . . 本文を読む

川上弘美「風花」

2008-10-25 | 小説
日下のゆりは33歳。システムエンジニアの夫の卓哉と結婚して7年。平穏な日々が、夫に恋人がいるという一本の電話で破られる・・・。何気ない日常の中で、色あせてゆく愛を描く長編恋愛小説。 著者について1958年東京生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で芥川賞、2001年「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、07年「真鶴」で芸術選奨文部科学大 . . . 本文を読む

マージェリィ・W・ビアンコ「ビロードのうさぎ」

2008-10-24 | 絵本
酒井駒子さんの絵と訳。原作は世界中で翻訳され読み継がれる。 子どもに愛されたおもちゃたち。   「ほんものというのは、長い間に子どもの本当の友達になったおもちゃがなるものだ。 ただ、遊ぶだけじゃなく、心から大切に大事に思われたおもちゃは、本当のものになる。たとえ、そのころには古くなってボロボロになっていたとしてもね。」 ぼうやがいいました。「この子は ほんとうのうさぎなの」 . . . 本文を読む

谷川俊太郎「風穴をあける」

2008-10-23 | エッセイ
多くの友人たちの記憶は、今の私を励ましてくれる。書くこと。詩人の暮らしを支えたすべてのものに、 愛をこめて真摯に向き合った珠玉のエッセイ集。 「詩は地球上のさまざまな言語の違いさえ超えて、私たちの意識に風穴をあけてくれるものだと思う。そこに吹く風はこの世とあの世を結ぶ風かもしれない」こう語る谷川俊太郎にとっての詩とは、言葉の力とは、そして友の記憶とは。さまざまな文章について語った「読む・書く」。 . . . 本文を読む

グェン・ティ「母さんはおるす」

2008-10-22 | 絵本
ベトナム戦争時の南ベトナム、ハウ川のほとりのタム・ガイ村に住む母と子の物語。ベトナム戦争の戦火のなかでたくましく生きている子どもたち。子どもたちのこころにしっかりと結びついているお母さんのやさしさと強さ。いま再び、子供の命や平和の大切さについて問う。 いわさきちひろの不朽の名作の復刊。 初版は、ベトナム戦争当時1972年。 作者グェン・ティは、1968年南ベトナム解放民族戦線によるサイゴン総攻 . . . 本文を読む

雅姫「花の本」

2008-10-21 | 実用書
雅姫さんの花の世界をお届けします小さな花づかいや球根の話、花の器、花柄のクロスとティータイム…雅姫ワールドにある花の魅力を、美しい写真で語る待望の一冊。巻末に雅姫さん撮影による、花のポストカード16枚付き。   白い花・紫の花・ピンクの花・ブルーの花・赤い花・茶色い花のテーマで、生活の中の花の魅力を紹介。 雅姫さんらしく、まあ、お上品にシンプルに自分スタイル。 自分らしい素敵をい . . . 本文を読む

川端裕人「今ここにいるぼくらは」

2008-10-20 | 小説
センシティブに描く、傑作少年小説!里山に虫を追い、星空を眺め、川は冒険の舞台だった。友達関係に悩み、未来に思いを馳せた。だけど、心にぽっかり開いた穴が時々囁きかけてくる少年博士を主人公に描く、心にやさしく響く少年小説。   Ⅰ ムルチと、川を遡る 小学1年。世界は家を中心として上流下流それぞれ200mだった。 粗暴なムルチ小学5年生3人組の川の始まりを見つける冒険。ひどく落ち . . . 本文を読む

有川浩「レインツリーの国」

2008-10-19 | 小説
きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。   メールでであったありがちな恋話と思いきや…。2人の間に立ちはだかるのは障害の壁。 有川さんのTV出演で、難聴者の少女から、この本を、本当に障害者の気持ちを良く表しているって感想がありまして、読んで納得 . . . 本文を読む