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気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

村上春樹「おおきなかぶ、むずかしいアボガド」

2011-10-24 | エッセイ
1、人の悪口を具体的に書かない 2、言い訳や自慢をなるべく書かない 3、時事的な話題は避ける。これが村上春樹さんがエッセイを書く時に自ら課したルールだそうです。そんな法則に則って書かれた、どうでもいいようだけど、やっぱりどうにも読み過ごすことが出来ない、心に沁みる興味津々のエピソード。究極のジョギング・コース、オキーフのパイナップル、ギリシアの幽霊、あざらしのくちづけ、、、、うーん、なるほど。いや . . . 本文を読む

百田尚樹「永遠の0」

2011-10-21 | 小説
「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆 「生きて妻のもとへ帰る」 日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく . . . 本文を読む

村上春樹「羊をめぐる冒険」

2011-10-21 | 小説
1982年秋 僕たちの旅は終わる すべてを失った僕のラスト・アドベンチャー美しい耳の彼女と共に、星形の斑紋を背中に持っているという1頭の羊と<鼠>の行方を追って、北海道奥地の牧場にたどりついた僕を、恐ろしい事実が待ち受けていた。1982年秋、僕たちの旅は終わる。すべてを失った僕の、ラスト・アドベンチャー僕と鼠のラスト・アドベンチャー。 野間文芸新人賞受賞作1通の手紙から羊をめぐる冒険が始まった . . . 本文を読む

中島京子「平成大家族」

2011-10-13 | 小説
直木賞作家の痛快じんわり家族小説 三十路のひきこもり息子と90歳過ぎの姑と共に、静かに暮らしていた緋田夫婦。ある日突然、破産した長女一家と離婚した次女が戻ってきて、4世代8人の大所帯に!物置に閉じこもる孫、離婚後に妊娠が発覚した次女、戦中の記憶と現在を混同する姑…平穏を愛する当主・龍太郎の思いをよそに、次から次へと騒動が押し寄せる。悩み多き一家の姿を軽妙に、時にシニカルに描く痛快家 . . . 本文を読む

小池昌代「裁縫師」

2011-10-12 | 小説
広大なお屋敷の鬱蒼とした庭の離れに、アトリエを構えるひとりの裁縫師。彼は、富豪のお抱えとも、息子だとも、愛人だとも噂されていた。ある日、9歳の「わたし」は、自分の服をあつらえてもらうために、母に連れられて裁縫師のもとを訪れる。採寸され、数日後にひとりアトリエを訪れた「わたし」だったが…。禁断の恋に身を任せる幼女を描いた「裁縫師」ほか、詩情とエロティシズムあふれる新感覚短篇5篇を収めた . . . 本文を読む