わが母が教え給いし歌

由紀さおりと安田祥子の母であり、安田音楽事務所社長であり、プロデューサーでもあった安田ふさ。彼女との思い出を娘二人がそれぞれの思いを抱いて綴る、母への恩返し。 全国を童謡コンサートで駆けめぐる、クラシック界、歌謡界の歌手である二人が、亡き母を思う回想録。 特に御母様が亡くなる前に、病室で、御母様と最後の童謡を何曲も歌う様子ありありと思い浮かべることができて、じーんときました。 身だしなみを . . . 本文を読む

宇仁義和 知床

北海道新聞社の知床自然ガイド。 知床の地域別に、季節の花図鑑、鳥図鑑、樹木図鑑、昆虫図鑑、動物たち、色鮮やかな原生の植物や昆虫のカラー写真に目を奪われます。ヒグマ、トドやオットセイの野生の自然の姿や冬のオホーツク海の神秘的な写真も吸い込まれるようです。 花は、咲く時期が限られているので、それでも必ず何かしら、出会うことはできますが、鳥や動物たちは、じっとしていないから、実際に見るのは、エゾシカ . . . 本文を読む

田山花袋「温泉めぐり」

自然主義小説家・田山花袋は、ジャーナリストで無類の旅行好き。 一日に十数里も歩く、昔の旅と全国の温泉を素朴な表現で、書き記す。 風景、湯量、宿、人情を懐かしく綴る紀行文である。 出版は９０年以上前になるが、岩波文庫から今年発行された本書は原文の趣を損なわないよう配慮しながら、仮名遣い、常用漢字に直し読みやすくなっている。 日本全国１００以上の温泉を取り上げている。一世紀前の温泉と今訪れて、 . . . 本文を読む

東野圭吾「使命と魂のリミット」

心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。心の限界に挑む医学サスペンス。 犯人の心情とか、理系に詳しい犯行のトリックなど、警察が犯人に行き着くまでの捜査、夢中で読んだ「天空の蜂」のストーリー展開と似た感じがしました。東野さんの良いところ出ていましたね。夕紀、西園、母の複雑な人間関係、疑問を抱きつつも、真実にむかって . . . 本文を読む

Ｌｉｆｅ 天国で君に逢えたら

プロウインドサーファー飯島夏樹の自伝的映画。 近くのシネコンで上映されないので、はるばる、往復３時間かけて、見に行きました。行きは良いが帰りはちょっと疲れましたね。ふうーっ。 同タイトルの小説とは、かなり違って、飯島夏樹本人に焦点を当てているのはポイントですが、やっぱり、大沢たかおがよいね。眉山でも優しい小児科医役で好演しましたが、なんと言っても笑顔、そして、子供との自然なからみに好感を持ちま . . . 本文を読む

育ててみたい山野草 夏・秋

ＮＨＫ趣味の園芸ガーデニングシリーズ。 サギソウ、シャジン、センノウ、ウスユキソウ、ユリ、ヤマアジサイ、レンゲショウマ、コマクサ、アキギリ、アキチョウジ、ダイモンジソウ、ナンバンキセル、ホトトギス、マツムシソウ、野ギク…夏から秋の山野草をオールカラーで、鑑賞、育て方を簡潔に説明しています。それぞれの種類の最初に、ボタニカルアート？？の挿絵が素晴らしく、素敵です。 山野草というと、盆栽のイメージ . . . 本文を読む

恩田陸「蛇行する川のほとり」

恩田陸さんが紡ぐ永遠の少女たちの物語。 「夜のピクニック」、「６番目の小夜子」ファンなら、おすすめの一冊です。美術部高校生毬子の憧れの美しく聡明な先輩との夏の合宿…胸を躍らせ「船着き場のある家」に赴いた彼女を待ち受けていたのは、、遠い夏の日に封印された筈の秘密…。 ぐるりと家を囲む胸の高さの煉瓦塀にはびっしりと蔦がからまり、更にその蔦にからまった、名も知らぬ花が紫色の水玉模様を作っていた。真っ . . . 本文を読む

プリンスアイスワールド２００７

今年で３０周年になる、プリンスアイスワールド２００７！！ 八木沼純子団長３０名のプロスケーターのショウは、タウン、レストラン、物語、学園、ダンスホール、日本の四季と多彩な演出と飽きの来ない、選曲で、ミュージックナンバーからＪＰＯＰ、民族音楽など、音楽とショウを楽しめました。 なんと言っても、エキサイティングＳ席をゲットしたので、氷上の前列で、生荒川静香、本田武史、恩田美栄を目の前２ｍの近さで実 . . . 本文を読む

瀬戸内寂聴「愛する若いあなたに」

瀬戸内寂聴さんの母校・徳島県立高等女学校（現・徳島県立城東高等学校）での講演と、現役高校生の数々の質問に答えた問答集。 恋愛、幸福な人生、才能、戦争、差別いじめ、人間関係、感情、願い、生きる意味、将来、挫折、希望、勉強、自由…さまざまな生徒からの質問にわかりやすく、心にすっと入っていくような気取らない、語りで話しかける。今年で８５歳になる寂聴さんは、まだまだ、きっと、仏様に生かされて、最後の最後 . . . 本文を読む

西川善雄「くらべてわかる写真術」

より良い写真の撮り方を、良い例、良くない例を示しながらわかりやすく紹介する○×比較写真教室。人物、風景などの写真の例をオールカラーで収録し、撮影時のカメラの機種や簡単なセッティングも解説。 １ページに一例で、ベストショットに川柳が添えられる。人物の表情がナイス！！思わず、笑いがこぼれそうな写真一杯。 カメラ好きもそうでないひとも楽しめる本ですよ。立派なカメラもないけれど、構図とか、試写体の選び . . . 本文を読む

飯島夏樹「天国で君に逢えたら」

 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)飯島 夏樹1966(昭和41)年、東京生れ。日本人で唯一、8年間ワールドカップに出場し続けた世界的プロウィンドサーファー。引退後はグアムでマリンスポーツ会社を経営。2002(平成14)年5月、肝臓ガンと診断され、’04年6月、余命宣告を受ける。病床で始めた執筆活動に生き甲斐を見出し、処女小説『天国で君に逢えたら』がベストセラーになった。同年8月 . . . 本文を読む

イビチャ・オシム「日本人よ！」

サッカーとは人生である。 なぜなら、人生で起こることは、すべてサッカーでも起こるからだ。しかもサッカーでは、凝縮して、一生涯で経験することが非常に短い時間の中で起こりうるのだ。人生で起こりうる美しいこと、醜いことが詰め込まれたのがサッカーである。 プロローグから、オシム哲学が展開される。 角砂糖を水に落とすと、溶けてコップ全体の水が甘くなる。角砂糖が水に影響を与えたと言うことである。サッカー . . . 本文を読む

青木和子「旅の刺しゅう」

大好きな刺しゅう作家の青木さんの「旅の刺しゅう～野原に会いにイギリスへ」 刺繍糸が基本の一冊。イギリスの野の花を中心に爽やかなグリーン系でまとまっています。スケッチして歩いた、イギリスの街のエッセイと共に、読んで楽しめる一冊です。派手な、バラや、リボン刺しゅう、クロスステッチは、趣味ではないので、以前から青木さんの図案でも、ハーブとか、野の花の物を、刺して小さな額に入れてさりげなく、トイレなどの . . . 本文を読む

梅沢俊「花の山旅・大雪山」

日本一の広さを誇る大雪国立公園、6月中旬から数々の高山植物が咲き始めます。本書ではハイマツ帯上部の高山帯にはじまり、溶岩台地上に広がる高層湿原の花々、風衝礫地、さらに山腹の樹林帯や山麓に咲く花々まで、136点に及ぶ花を収録、大雪山の花の山旅を満喫できる9コースを紹介しています。 高山帯・湿原の魅力ある花畑や、スケールの大きい群落などの植物を中心に紹介する。花の山旅コース案内のほかに、花図鑑、花マッ . . . 本文を読む

エピソードでつづる初めてのクラシック音楽

有名作曲家の代表曲、音楽の授業で聴いたはずの有名曲、聴いたことがあっても題名の知られていない曲、有名指揮者、有名奏者の一押しの曲、映画やドラマに使われた名曲の５章から構成されたベスト１００選。 一曲につき見開き２ページなので、簡潔すぎて、少し物足りないくらいですが、「初めての」と言うことで、このくらいの情報量でいいかもしれない。 大人になって、改めて、クラシックを聴く機会があると、やはり、偉大 . . . 本文を読む