永遠子は夢をみる。貴子は夢をみない。葉山の高台にある別荘で、幼い日をともに過ごした貴子と永遠子。ある夏、突然断ち切られたふたりの親密な時間が、25年後、別荘の解体を前にして、ふたたび流れはじめる―。第144回芥川賞受賞。
著者略歴 朝吹 真理子1984年、東京生まれ。慶應義塾大学前期博士課程在籍(近世歌舞伎)。2009年、「流跡」でデビュー。2010年、同作で堀江敏幸氏選考によるドゥマゴ文学賞を . . . 本文を読む
昨年の夏、著者の母は溢れる花に囲まれて逝った。7年間の介護から身につけた、疲れないための方法とは? 誤嚥の簡単な吐かせ方は? 悔いに落ちた時は? 美談ではない介護の日々を支える知恵の言葉に満ちた、東京新聞大好評連載の単行本化第2弾。
花いっぱいにして、母を見送った。7年の介護は、慟哭と憤りとそして、不思議に穏やかな充実の日々だった。
その後…第一弾が手探りで在宅介護と仕事を両立す . . . 本文を読む
「ヤドカミ様、僕の願いを叶えて」。行き場のない思いを込めた他愛ない儀式がやがて……。子供たちの切実な心が胸に迫る!第144回直木賞受賞作品。
「ヤドカミ様に、お願いしてみようか」「叶えてくれると思うで。何でも」やり場のない心を抱えた子供たちが始めた、ヤドカリを神様に見立てるささやかな儀式。やがてねじれた祈りは大人たちに、そして少年たち自身に、不穏なハサミを振り上げる― . . . 本文を読む
宝石のような短篇を百篇綴り、壮麗なモザイクに組上げる、著者独創の連作シリーズ第一巻。青函連絡船から海峡へ花束を投じる男に、見知らぬ女の視線がからむ表題作。四十近くなった娘が幻の父と対面する、その一瞬の情愛がせつない川端賞受賞作「じねんじょ」、寝静まった家に、夜毎すすり泣きの声が響く「すみか」など、僅か数ページに封じこまれた人の世の怖れと情味
数頁の超短編に書かれているのは、人のい . . . 本文を読む
高く、大きく、美しい富士山。富士山は、なんどもばくはつをくりかえしながらいまみられるようなすがたになりました。これから富士山はどうなるのでしょうか…。
富士山はなんども爆発をくりかえしながら、今見られる姿になりました。古富士の出現や、新富士の完成、各時代の爆発の様子、現在の豊富な自然、そしてこれから起こるであろう爆発など、若い火山・富士山の姿を紹介します
かこさとしさんの大自然ふ . . . 本文を読む