My Library

気まぐれ読書・映画・音楽の記録。本文に関係のないコメントについてはご遠慮させていただきます。

北海道の湿原

2007-07-18 | 実用書

北海道の湿原日本の湿原の80%が北海道にある。広大な湿原を航空写真によるカラー満載の本である。

表紙の風蓮湖ヤウシュベツ川河口の筋状植物群落の美しくも、不思議な風景に魅入られる。

砂州の上の春国岱(根室)のアカエゾマツの森。根室落石岬湿原は、流れ込む川はなく、雨、霧によって潤う、海に突き出た、強大な要塞で太平洋の荒波に削られる大地。

オホーツク沿岸の50~60㎞続くラグーン(潟湖)コムケ湖、シブノツナイ湖、サロマ湖。

大樹町生花苗沼上流キモントウ沼水面は植物に覆われ、水辺にエゾシカの踏み分け道が複雑に交差している。

湿原と言えば、最大級が釧路湿原22656ht道内の湿原の1/3の面積を占める。夏に満員のノロッコ号で移動したことがあるが、いつかカヌーで釧路川を下って、その植生を間近で見ながらゆったりと見たいと思っている。

海岸砂丘列の間の窪地に水がたまったサロベツ原野。ペンケ沼、パンケ沼、長沼をジュンサイ沼がある。南北25㎞、東西最大1㎞の細長い湿原。沼と沼が間の砂丘は針葉樹、広葉樹が混じる深い森に遮られ地盤も軟らかく、人を寄せ付けない。だが、この地は、放水路の完成により、乾燥化し広大な牧草地あ広がったが、泥炭地の地下水位低下が気温の変化を起こし、霜害が発生し、原生花園に影響を及ぼしている。

大雪山系、ニセコ、雨竜沼、利尻礼文島、霧多布など、多彩な湿原と、動植物が紹介されている。

泥炭、浮島、やちぼうず、丹頂、イトウ、まりも、昆虫類、野鳥について、また、湿原は、大正時代に比べ60%が減少し、さまざまな変化を遂げている様子など、写真で紹介される。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿