Indoor airplane world
 



 インドア・プレーン機材は日進月歩で、常に小型軽量化が進んでいます。長い間インドア・プレーンの標準コネクタとして使われてきた1.5mmピッチのJSTコネクタも、最近ではより小型軽量な1.25mmピッチのコネクタが使われはじめています。

 インドア・プレーンを楽しむうえで欠かせないのがこれらのコネクタですが、コネクタのコンタクトとケーブルの接続に欠かせないのが圧着ツールです。



 1.5mmピッチのJSTコネクタ(ZHコネクタ)では、YRS-492という手動圧着ツール使います。2006年購入時の価格は87,150円(税込)でした。

 当初は購入するを迷ったのですが、後述する簡易圧着ツールを購入してみて、専用圧着ツールの素晴らしい作りと使いやすさに改めて感心しました。

 連鎖状コンタクトがセットできる点が特に評価できます。



 1.25mmピッチのMOLEXコネクタに使う57177-5000という手動圧着ツールも販売されていますがJSTの圧着ツール同様に高価(7万円台)です。購入していませんが、連鎖状コンタクトを1個ずつカットしないと使えないのが欠点です。



 両方のコンタクトが圧着できる精密圧着ペンチPA-09 5,250円(税込)。テストでというか1.25mmピッチのコンタクトを圧着する目的で購入してみました。

 使うのにはコツが必要で、専用圧着ツールとは使い勝手において比較になりませんが、価格面を考えたらアマチュアが使う分にはこちらを選択することになるでしょう。

 ここでJSTの圧着ツールがどのような構造になっているのかを紹介します。



 JST(ZH)連鎖状コンタクトは16000個が1リール(リール径530mm)になっています。



 このダイスで芯線のカシメと被覆のカシメを同時に行い、連鎖帯からコンタクトのカットも同時に行います。



 ダイスを本体セットしてピンで固定します。ダイスの向きでAWG28-30とAWG32を使いわけます。



 連鎖状コンタクトの被覆をカシメる部分をガイド溝に沿って挿入します。



 いちばん右にあるコンタクトの位置でケーブルをカシメます。圧着ツールの向こうから手前に向かってケーブルをセットします。 

 ケーブルの芯線をあらかじめ剥いておく必要がありますが、1度の圧着操作で芯線のカシメと被覆のカシメと連鎖帯からコンタクトのカットと使い終わった連鎖帯のカットまでできてしまいます。ラチェット式なのでかしめ圧力も全く気にする必要がありません。



 とても精巧に組み立てられた工具で、とくにダイスは熟練した技術者によって一つ一つ手加工で仕上げられているという話を聞き、価格以上の価値があると思いました。圧着部分の仕上がりがとてもきれいです。

 一方精密圧着ペンチPA-09でのカシメは感頼りで、芯線のカシメと被覆のカシメを別々に行います。慣れないうちはカシメが弱くて芯線が抜けてしまうことがあったり、被覆のカシメが強すぎてコンタクトとケーブルの付け根から切れてしまうことがありました。価格が安いのは何とも魅力なので何度か試してコツをつかむしかありません。

 1.25mmピッチのコンタクトのカシメと被覆のカシメにsize1.0のダイスを使いましたが、被覆のカシメ部分が若干広くなってハウジングに挿入しにくいので、カシメた後に修正が必要でした。

 1.25mmのコンタクトピン、ハウジング、ベース付きピンをこちらに用意しました。

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PA-09愛用中 (h_megumi)
2009-08-31 22:39:14
専用ツールは高価なんですね。

私はもっぱらPA-09を愛用してます。

最初はコンタクトを1個づつ切り離して、
小さく不安定で、ひとつを圧着するのにも苦労してましたが、ふと気が付き、圧着してから切り離すことで、簡単にうまくいくことが分かり、
今ではずいぶん上手くなっています。
こうするのが普通かも知れませんが。

アマチュアには力技も必要ですが、
ここまで小さくなってきますと、ツールを上手く使いこなすことが必要と痛感します。

 
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