彼是あれこれ
地球は、其や是や彼あれや某や
意味不明の代名詞で成り立ち
その綯い交ぜの文法で動いている
難しくはない
得体の知れぬ巨人が
矮小のコマを操るように
種種雑多に
恣意のままに
僕等の位置を変換するのだ
苦しくはない
一閃の光跡を残して
移ろう寸秒の動悸よ
聞けなくても
震わなくても
感じなくても
其其は確かに
彼あの其の͡此の何どので
生存している
嘆かなくていい
哀しまなくていい
困らなくていい
苦しまなくていい
同じように叫び
同じように求め
何処かで交わり
何時か繋がり
何故か離れて
我等、等しく
時の空海を泳ぐ
freedomの粒子よ