作物
今頃になってようよう
楽しみも愉しさも
解るようになってきている
単純に
月日の積み重ねかも知れないし
生きてきた経験の多少や
感情の熟れ方や
思惟の選択肢の多岐なのか
意欲の増大や
芳醇な邂逅の数なのか
或いは
言葉の質量の豊富さや
言語探索方の熟練度か
ざっとの思案でも
いろいろな理由が浮上するけれど
何にも増して
catcherとしての多様さや
writerとしての自覚や
人間に触れる度合いの天啓が
anataを仲人にして
loveとlikeが混然一体の土壌で
inochiを耕しているからに相違ない
其処から
何時でも豊穣の
僕の作物が生まれる