降って来るもの

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数字を重ねて~3609の奇蹟~

2019-08-03 05:41:36 | 随想

          

                                              数字を重ねて~3609の奇蹟~


もう今から7年も前のことになるが、それでも想いが其処に向かえば”忘れもしない”月日がある。

2012年2月4日、春立つ日に合わせてeoブログを開設した日付だ。

独り歩きを始めた乳児のようにその日の午後、女房の手取り足取りに支えられながらまだ覚束ない足取りで記念すべきその一歩目の足跡を記したのだ。

見知らぬ誰かと繋がりを持ちたくて、折に触れて心中に拡がる満たされぬ隙間を埋める一つの手段として、書くことへの欲求の高まりと、必然的に憑依する、書いたものの発露の場所としてのブログの存在。

それは思案の果てに巡り会ったひとつの独り舞台のようなものだったが、8年目に突入した膨大な時間の経過に連れて少しずつ深く分け入った日日は、数を重ねて今朝のこの感慨を綴って「3609」にもなる。僕には当に奇蹟の日々。eoブログでの5年の月日を経て、閉鎖されたそのブログに変わってgooに転居して同じく”立春”に開設した日から今日で「999」日に。

1日1タイトルを目標に掲げて、そういう意欲を持って始めたのだが、単純計算して7年半で凡そ2760日余、数を重ねて3609とは驚くなかれ、僕には当に奇蹟の数字になる。掲げた目標を悠々と凌駕し、しかも現在進行形であることに我ながら驚く。ブログとは、何という幸福な邂逅だったろう。

この奇蹟の巡り合いによって、僕は更なる喜びの数字の数数も手に入れたのだ。見知らぬ幾多りの他人と知り合った。

始める前には想像だに出来なかった程の縁の糸を、己の糸車に宝物のように巻き取ってきたのだ。フォロアー60と表示される縦横の絲。その幾10倍もの数量で其処に居てくれるのだろう人たち。僕の人生の交差点でスクランブルして擦れ違ってゆく人たち。

「3609」のタイトルに寄せてもらったコメントが「3016」になる。ひとつひとつに添えられた他者のそのココロが、まさに青天の霹靂のような幸運の数が、いつでもその時々の僕の今を支えてくれたのだ。そうして、その数こそが紛れもなく、ブログという心を繋ぐ媒体と共生する僕の”inochiの欠片”である証明に他ならない。

このようにして重ねてきた数字の齎す”福音”こそが、鮮明なひとつの”拠り所”こそが、先行きに有る僕の寿命を潤し、日々の空虚を耕し、身の内のcosmosの色合いを美しく保持してくれるものなのだと確信し、明日のgooブログ開設「1000日目」へ、ブログ開設から7年半の数を重ねる「NO.3610」のタイトル記事へと軽やかに移ろってゆきたいと思う。

                   R1 08/03 06:40 まんぼ

コメント (4)
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