summer-holiday
これが、僕の、夏休みなのかも知れない
訳のよく判らない渦が
入道雲のように成長するのか
それとも
溜水のように腐った匂いのまま
大地に染み込んでゆくのか
いつもと違う塊が一つあって
僕はその扱いに苦慮する
いっそキャッチボールのballのように
茫洋の風景に放り投げるか・・
それとも
お手玉しながら弾みをつけて
一二の三で思い切って天上に放り上げるか・・
結論の出ない問答を延々と重ねながら
タイブレークの機会を窺う
弱小チームの監督のように
無意味な夢をよく見る
深い意味を
散らつかせて去る
ただただ無責任の
覚醒の一瞬まで
大勢の人が僕に関わる場面で
僕は何時でも冷汗をかいて・・
きっと
何かしら無痛の危害を加えられている
誰に、何故?
理由の知れぬもどかしさを
大風呂敷一杯に抱えて
いつも目覚める
あれは僕じゃなかったのかも知れぬ
夢として
始終を第三者的に観賞する
単なる物語かも知れぬ
そんな風に膨大に積もり積もった
無形のYUMEの亡骸に
時々、けれど
生きることの意味や
生きてることの価値を
詰問されたりするのだ
この夏の異常さに似合いの
これが此の極暑の中の
僕の瞬間の夏休みかも知れない
するべきことのない時間を
無思慮の空間で
イノチの途中の
spotlightのように過ごす
夏休暇という不可解な停滞のことを
こんな風に
書き留めてゆけば
何れにせよそれは
意味不明の一陣の旋風のようになるが
それさえも
涼風のように感得しながら
僕は、じゃ又!と
短いsummerholidayを貪るために
再び眠りに入る
其処に待ち受ける
不可思議なyumeのトンネルを潜って・・
今度こそ
有るべき月日のために
前頭葉に
真っ白いキャンバスを用意したいと
そうして
輪廻のように
終わりのない繰り返しに
ひとつの
periodを打ちたいと・・
僕の夏休みも
もうじき
終焉を迎えるに違いない
2018 09/03 06:00 万甫