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包丁のマーキングについて 其の参

2015-05-27 | 包丁のマーキングについて
包丁のマーキングについて 其の参

其の参
今回は「レーザー彫刻」「レーザーマーキング」について述べます。
「レーザー彫刻」「レーザーマーキング」とは刃物などの表面に文字や絵?などをレーザー光線を照射してしてマーキングする加工の事です。

レーザー光線を照射するなんてなんだかSFチックな話ですが、簡単に言うと光線を当てることで加工物の表面を焼く事が出来るんです。
焼くことで焼き色を付けたり、削ったり出来るのです。
加工可能な素材はほぼ選びませんが、光を照射させての加工法なので苦手なものもあります。
そう、光を反射させたり屈折させたりする加工物は得意ではありません。
そのような加工物はそのままだと正確に彫刻・マーキングが出来ません。
歪んだり思ったような彫刻が難しい。どうしてもその様な加工物に加工したい場合は加工物の表面に光を反射しにくくする前処理が必要となります。(着色したり僅かに曇らせたりしたりなどの)

レーザー照射の機械はそれこそピンきりです。
安価なものだと100万円程度からで、高価なものだと数千万円以上となります。
それらの違いは精度の高さや出力の強さなどで機械の価格はグンと違ってきます。

この加工方法のメリットは
1.特別な製版がいらない(本腐食や電解マーキング、シルク印刷などのような版下が不必要)
2.薬品を使わない(化学変化を促進させる薬品やインクが不必要)
3.加工時間が短い(薬品を使わないので前処理が不必要など)
4.デジタル制御で正確性がUP、鮮明
などが挙げられます。

逆にデメリットとしては
1.加工装置に費用がかかる
2.焼くことで着色するので加工の色が白系・茶系・黒系や虹色しか選べない(それも加工物によっては条件が限定されるので基本的には白系の削りか黒系の着色しか出来ません)
3.画像などをスキャンして加工DATAを取り込むことも出来るが、より鮮明さを上げるためCADやDFX形式のDATA変換後、機器の専用DATAに再変換が必要。
などが挙げられる。


弊社ではご依頼に応じて有償となりますが、「レーザー彫刻」「レーザーマーキング」で名入れも行なっています。
マイ包丁やマイアイテムに、記念品に贈答品に最適ですよ。



次回は加工例を挙げてさらに詳しくお伝えしたいと思います。
それでは。