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抗菌について5(電子編)file1

2011-05-27 | 抗菌について
抗菌について5(電子編)file1

いつもながらに思うのですが、これらの知識は私が様々な文献や書籍、専門家の方に伺ったものです。
うる覚えや間違いもあるとは思いますので、その場合はお許しくださいませ。
とある知人の先生の受け売り文句ですが、
・科学とは諸説あり、全ては仮説という定義で成り立っている。昨日の常識が今日の非常識!また逆もしかり。
ですから。


電子というとピンと来ない人もいるのかもしれません。
しかし、案外身近な所にこの技術は使われています。

■電磁波
電磁波とは、放射線や、紫外線・赤外線などの太陽光、電波等の総称で幾つかあるのですが抗菌・殺菌に使われるもので電磁波といわれるものは下記のよな物があげられます。
・マイクロ波 センチ波(SHF)
・長波(LF)
・超長波(VLF)
・紫外線
・遠赤外線
抗菌や殺菌を行う対象物に強い電磁波を当てることで、細菌やウイルスなどの遺伝子を破壊してしまうこと。
よく、電子レンジで**の時間かけると消毒になるというが、これは電磁波の効果というよりも熱が生じることで消毒を行う低温湿熱殺菌である。
だから、電磁波とは異なる。
また、電子レンジレベルの電磁波には細菌やウイルスなどの遺伝子を破壊してしまうほどの効果はないそうです。

■エックス線・ガンマ線
エックス線・ガンマ線も電磁波なのですが、こちらは放射線の仲間に分類されますので分けて記しました。
医療現場にてレントゲンや治療照射などに利用されていることで広く知られています。
殺菌力が強く対象物への透過性も高い。この作用を利用するのにはは放射性物質を取り扱う必要がありますので利用できる施設は限られます。
軌道電子の遷移を起源とするものがX線。原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と分類されています。
熱が発生しにくいのでプラスチック製品(注射筒・輸液用チューブなど)を大量に製造する工場などで利用されています。

■電解水
水を電気分解して作られ抗菌・殺菌には以下のものが使われている。
・強酸性水
・強アルカリ水
・酸性水
これらの電解水を精製する際、陰極側に生成される電解水は「次亜塩素酸」を含んでおりこの効果で殺菌を行います。
この「次亜塩素酸」は「次亜塩素酸ナトリウム(一般的な漂白剤の主成分)」と比べて安全性が高くさまざまなところで利用されています。
しかし電解水も次亜塩素酸の濃度により強性のものから弱性のものまでありますので、濃度が高いものは取り扱いにご注意ください。
特に上記のもので強と付いているものは金属部品の洗浄などにも使われているものもあり
「目に入ったり肌に触れたりし場合、速やかにすすぎ洗い医師の診断を受けてください。」
と電解水メーカーの表示があるほど強力なので、水だからといって甘く考えないほうがいいです。
濃度が低いものとしては皆さんもご存知で飲料水に使われる「アルカリイオン水」があり、美容効果や整腸作用、料理に使用するとおいしくなるといわれていますよね。

■酸化チタン(光触媒)
金属なのになぜ?
と思われるでしょうが、広く知られている酸化チタンの光触媒の仕組みは空気中の酸素を酸化還元作用するという電子の働きによるものだからです。
紫外線を当てると酸化チタン表面にある皮膜?にある電子が活性化する。電子が震える?動き回る?ので表面についた汚れが落ちやすくなる。
(電子が活性化しているので+、-、を奪い与えることで表面に付着したものの組織を分解する。)
さらに水にさらすことでより酸化が強まる。(水はH2O。酸素と水素による生成物のため)水を酸素と水素イオンに分解することで過酸化水素水などが生成され、抗菌や殺菌の効果が得られるのです。
光と水だけという夢のような光触媒だが蛍光灯レベルの紫外線では効果がないに等しいとのこと。
機能するのには「太陽光レベルの紫外線」が必要。
よって屋内においては効果が見込めないのですが、ブラックライト(紫外光ランプ)を当てることができれば効果を発揮できるでしょう。

金属の電子・イオン効果ものは他にもあります。
続きは「抗菌について電子編5(file2)」にて記したいと思います。
それではまた。