包丁のトギノン ブログ

トギノン販売有限会社 包丁の製造販売店のブログです

抗菌について2(酸素編)

2010-12-28 | 抗菌について
今年もあとわずかとなりましたね。
皆さんにとってどんな年でしたか?
私は趣味のゴルフでドライバーとパターを新調しました。コレが大当たりで大活躍♪
と、まあ個人的なことはこのくらいにして..。

さて、前回は抗菌についてお話いたしました。
今更ながら、トンデモナイ壮大なテーマを題材としてしまったことを後悔しています。
だって本当に奥が深い話だから...。
なるべく簡潔に記してゆきたいと思います。

まず、前回
「代表的なもので4つ程あります。
酸素、塩素、電子、温度などがそうです。(他にもまだまだありますが)」
と記しました。
そのなかで今回は酸素についてお話しします。

酸素。
特性は、フッ素に次いで2番目に電気陰性度が大きいためイオン結合性が強い為、ほとんどの元素と反応を起こして化合物を作ります。
つまり、結合することで酸化するのです。
O=酸素 が多いほど酸化が進みやすい。
人が日常呼吸によって吸い込む酸素濃度ならば毒性は低いが、高濃度の酸素結合体(O3=オゾン)などは非常に毒性が強い。
酸素系の抗菌、除菌方法としては以下の様なものが代表例です。
ご覧になればおわかりになるかと思いますが、酸素に炭素=Cや水素=Hが結合してくるとパワーアップします。

過炭酸ナトリウム =  2Na2CO3 / 3H2O2
過酸化水素 = H2O2
オゾン = O3
メチルアルコール = CH3OH 、 CH4O
エチルアルコール = C2H5OH 、 C2H6O  

これらは、身近にある漂白剤や空気清浄機(オゾン発生装置)、消毒液などに使われております。

最も単純なのは水。水はH2Oです。水で洗うだけで、ある程度の抗菌、除菌作用はあるのです。
うがいや手洗いが風邪の予防に効くと言われるのはその為です。
ただ、最近は菌も耐性を持つものが増えてきており、水洗いだけでは不十分な場合がありますので、うがい薬、石鹸などでケアしてください。

菌も生きているので酸化や漂白を行うことで取り除く方法が酸素による抗菌、除菌となります。
案外、身近なところにあるものです。

次回は塩素についてお話しします。

来年もよろしくお願いします。