包丁のトギノン ブログ

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第43回 刃物まつり 開催のお知らせ

2010-09-29 | お知らせ等
第43回 刃物まつり開催のお知らせ
朝晩は涼しくなってきましたね。
今回は秋の行事?刃物まつりのおしらせです。

まずは、刃物まつりの歴史をサクッとお話したいと思います。

関の刃物の歴史は、およそ800年ほど前の鎌倉時代から始まりました。
当時、九州で活躍していた刀匠「元重」が日本刀造りに適した「鉄」、「良質な水」、「焼刃土」、「火力を得る炭」を求めて関に住み着いたのが始まりとされています。
そして、関の刀の出来映えを見た各地方の多くの刀匠も刀造りに適した場所と確信し移り住んできたのでした。
その結果、関から多くの名匠が輩出され、江戸時代まで栄華を極めました。

ところが、明治になると廃刀令が布かれ刀鍛冶が自由に出来なくなり、多くの鍛冶屋は実用的な家庭用刃物を作るようになり、盛んに輸出も行われるほどとなりました。
戦時中には軍刀生産一色となった時期もありましたが、戦後はまた実用的な家庭用刃物を多数生産し、ふたたび世界でも有数の刃物の生産地となり、西のゾーリンゲン(ドイツ)、東の関市、といわれたものです。
関の刃物生産の特徴は多品種少量生産で、伝統技術に現代感覚を盛り込んだ数多くの新製品を今なお生み出し続けているのです。

話は長くなりましたが、刀匠「元重」を刀祖と崇め毎年10月の第2土日に刃物まつりが行われ、元重碑の前で祭礼が行われるようになったのです。
これが関の刃物まつりの歴史です。

今年のパンフです。
是非ご覧になってお越しくださいませ。
様々な催し物もありますよ。



それではまた。