包丁のトギノン ブログ

トギノン販売有限会社 包丁の製造販売店のブログです

包丁とまな板1

2010-07-30 | 包丁について(総合)
包丁とまな板1

ご無沙汰しております。
暑い日が続きますね。皆様お変わりないでしょうか?

今回は包丁に欠かせない物として「まな板」にクローズUPしてみようと思います。
最初になぜ、このお話をしょうかと思ったかと言うことを物語風?にお伝えしたいと思います。


それはある時、突然やってきました。
私どもの友人のお知り合いの方からまな板のお話をお聞きしたのです。
なんでも、お手製のまな板を長年お使いになっているとのこと。

その方は...
桧(ヒノキ)のまな板で切り心地が最高♪
音がいい(トントントンと包丁で切っている音)。
香りがいい。
天然物だから安心。
料理がひと味違う気がする。
と、教えてくださいました。

お話を聞いた私はワクワクした。
「予備を作ってあるので差し上げますよ。」
とその方の声に思わず甘えてしまった。

実は私、桧のまな板は昔、木曽まで行って購入して使っていたことがある。
包丁とまな板は、いわばバッテリー(包丁=ピッチッャー、まな板=キャッチャー)!とても重要な間柄だ。
桧のまな板の良さは十分に解っていた。
・刃あたりがよい。(刃に易しいので永切れする)
・天然の抗菌成分。(ふんだんに含まれているので衛生的。無添加で安全。)
・表面を磨ける。(切り跡が黒ずんだり、減ってへこんだら「カンナ」をかけると新品同様になり経済的。)
など。

では何故、その時桧のまな板を使用していなかったのか?
それは、
・良い物がなくなってきた。(品質・サイズ等)
・樹脂製のまな板がたくさん出回っており安易・安価で選択しやすい。
など。

頂き物だが、久しぶりの桧のまな板で切ってみた。
「気持ちいい~。」
嫁にも使わせてみた。
「なんかラクに料理出来るね。それよりも...。」
「香りが良い。癒される。まるで森林浴に行っているみたい。」
2人はとても幸せな気分になりました。
今まで使ったことのあるまな板と全然香りと質感が違う。これは正真正銘のほんまもん。
是非、秘密を探らねば...。

-次回つづく-

■まな板小話
その昔まな板には「足」があった?!
図をご覧下さい。

江戸時代頃までは「足つきのまな板」が一般的であった。
理由は意外と簡単。
現代と違い、台所は薄暗く平らな場所が無かった。
また、明るい外に出て井戸のそばで切ったりすることもあったそうだ。
そのため、平らな板を凸凹のところにおいて使おうとすると「グラグラ」して使いにくかった。
足があれば接地面積が少ないので安定しやすかったのでは?とのこと。