前回の予告どおり具体的な歪抜きについて、ごく一部の方法ですが...ご紹介したいと思います。
歪抜きには幾つか方法があります。
また、製作工程ごとに歪抜きをするのですが、それぞれの工程や素材にに適した歪抜き方法を選択する必要があります。
まず、鋼板からプレスやレーザーカット、ワイヤーカットなどで刃物の形状を切り出したときに矯正ローラーをかけます。
幾つものローラーの高さを調整し曲がりを矯正します。
熱処理のときにも歪が発生します。
例を挙げると皆さんバーベキューなどで鉄板を使うと、熱しられた鉄が冷える際に”ひしる”事があると思います。
冷え方が一定でないと鉄の組織が不均一に収縮するので歪が発生するのです。
熱処理後、速やかに万力状のもので挟み込み序冷、もしくは急冷をおこないます。(油や空気、水、液体窒素などで)
冷却方法が色々あるのは素材によって適した方法が違うためです。
こうすることで素材の組織が均一化され歪が発生しにくくなります。
形状研削(板状の状態から初期におこなわれる研削)の時は、熱処理後の表面を研削するので応力が働き歪が発生しやすくなります。
その時、おこなわれる歪抜きは以下のものがあります。
歪抜き棒・クランプでの矯正
ハンマーでの矯正1(目切り)
ハンマーでの矯正2(槌打ち)
※ハンマーでの矯正は手作業でおこなわれるものや小さなプレス機のような機械で打ちつける方法などもあります。
上記の歪抜き方法はその後の研削、研磨をおこなうごとに矯正がおこなわれます。
これらの歪抜き方法が色々あるのは素材・加工方法手順・製品によって適した方法が違うためです。
この地味で重要な歪抜きは刃付け時はもちろん、出荷直前までおこなわれるのです。
私は正直、歪抜き作業が一番キライです。無茶苦茶しんどい。
これをしなかったらどんなに楽に刃物作りが出来るか...。
でも、最終的にモノになりません。この作業を省くことで私が納得いくものが出来ないのです。
だから、歪を抜き続けます。刃物作りを続ける以上...。
ここに記した歪抜きは、ほんのごくごく一部で、こんな作業もあるんですという製造者からの一便りです。
全てをお見せ出来ないのは、いわゆる秘伝とか独自のノウハウがなくなってしまいますから、お許しください。
それでは、また。
歪抜きには幾つか方法があります。
また、製作工程ごとに歪抜きをするのですが、それぞれの工程や素材にに適した歪抜き方法を選択する必要があります。
まず、鋼板からプレスやレーザーカット、ワイヤーカットなどで刃物の形状を切り出したときに矯正ローラーをかけます。
幾つものローラーの高さを調整し曲がりを矯正します。
熱処理のときにも歪が発生します。
例を挙げると皆さんバーベキューなどで鉄板を使うと、熱しられた鉄が冷える際に”ひしる”事があると思います。
冷え方が一定でないと鉄の組織が不均一に収縮するので歪が発生するのです。
熱処理後、速やかに万力状のもので挟み込み序冷、もしくは急冷をおこないます。(油や空気、水、液体窒素などで)
冷却方法が色々あるのは素材によって適した方法が違うためです。
こうすることで素材の組織が均一化され歪が発生しにくくなります。
形状研削(板状の状態から初期におこなわれる研削)の時は、熱処理後の表面を研削するので応力が働き歪が発生しやすくなります。
その時、おこなわれる歪抜きは以下のものがあります。
歪抜き棒・クランプでの矯正
ハンマーでの矯正1(目切り)
ハンマーでの矯正2(槌打ち)
※ハンマーでの矯正は手作業でおこなわれるものや小さなプレス機のような機械で打ちつける方法などもあります。
上記の歪抜き方法はその後の研削、研磨をおこなうごとに矯正がおこなわれます。
これらの歪抜き方法が色々あるのは素材・加工方法手順・製品によって適した方法が違うためです。
この地味で重要な歪抜きは刃付け時はもちろん、出荷直前までおこなわれるのです。
私は正直、歪抜き作業が一番キライです。無茶苦茶しんどい。
これをしなかったらどんなに楽に刃物作りが出来るか...。
でも、最終的にモノになりません。この作業を省くことで私が納得いくものが出来ないのです。
だから、歪を抜き続けます。刃物作りを続ける以上...。
ここに記した歪抜きは、ほんのごくごく一部で、こんな作業もあるんですという製造者からの一便りです。
全てをお見せ出来ないのは、いわゆる秘伝とか独自のノウハウがなくなってしまいますから、お許しください。
それでは、また。