包丁のトギノン ブログ

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2014年 関刃物まつりレポート 

2014-11-26 | お知らせ等
2014年 関刃物まつりレポート 

2014年10月11日(土)、12日(日)と刃物のまち関市にて刃物まつりが開催されました。
遅くなりましたが、今年のレポートです。

今回は朝一番で「古式日本刀鍛錬」を見学に行きました。
朝早くから今か今かと見学客が立ち並びその時を待っていました。
いよいよ、「古式日本刀鍛錬」が始まりました。
皆、息を呑んでその迫力ある鍛錬を見守っていました。
この様な鍛錬方法は今となっては貴重なもので、日本のお客様はもとより海外のお客様も多くのかたが見学に来ていました。


続いて伝承館です。
伝承館は古式日本刀鍛錬所の隣にあります。
通常は人形などにより製作過程を展示していますが、刃物まつりは実際の「匠(たくみ)」が実演しています。
画像に収めた匠の専門職の簡単な説明を下記に記します。

研師(とぎし)
刀剣の刃を砥石などで研ぎ上げる匠

鞘師(さやし)
刀剣に合わせて鞘を削りだして作る匠

柄巻師(つかまきし)
刀剣の柄(つか)に鮫皮や組紐などを用いて作る匠

白銀師(しろがねし)
刀剣の装飾品を銀や銅、鉄などの金属で作る(鍔や口金など)匠


それぞれに専門職の匠がいて、またそれぞれにお弟子さんがおり沢山の人が係って1つの作品とも言うべき日本刀が完成します。
無論、ここに挙げた専門職の匠以外にも多くの工程があり名も無き匠が多く係っているのです。
決して一人の刀匠だけで日本刀が完成することは、通常ありません。
今年の実演には柄巻師に外国の方がいらっしゃいましたが、私が見学していると素晴らしい手際のよさで黙々と柄巻き作業をおこなっ
ていて感銘を受けました。

その後、廉売市へ向かいました。

今年も大勢の人で賑わっています。
御贔屓いただいている幾つかの刃物問屋さんのお店で沢山のお客様とお話をしました。
作り手としては末端のお客様とお話をしお客様の求める知識や商品を提供できることに喜びを感じ楽しいひと時を過ごしました。

それではまた。