自然を愛して

田舎暮らし

石見銀山 仙ノ山”石銀地区”

2012-09-26 22:16:27 | Weblog
お彼岸も過ぎやっとさわやかな秋風を感じる季節になりました。
これからハイキングに出かける方も多いと思いますが、世界遺産石見銀山《仙ノ山》をお奨めします。
夏休みの最後の日に環境にやさしい電気自動車「仙ノ山eビークルツアー」に参加して「石銀(いしがね)集落跡」に行ってきました。
仙ノ山は仙ノ山展望台、清水谷(しみずだに)地区、本谷(ほんだに)地区に行っているので後「石銀集落跡」と「山吹城」(やまぶきじょう)に
行きたいと思って夫を誘っても中々実行できませんでしたが、eビークルが乗れたので一人で参加しました。
ガイドの方が知識が豊富で、山の植物(四方竹、ねむの木、クマササなど)も教えていただきました。
また「東京スカイツリー」の高さが、温泉津町の西田にある矢滝城と同じことなど参加者共仲良く会話を楽しみました。


仙ノ山(標高537m)は、神屋寿禎が日本海沖から光る山を見つけたという『発見伝説』の舞台で、戦国時代から江戸時代にかけて
銀鉱石の採掘や製錬が盛んに行われた地です。
石銀集落跡は仙ノ山山頂の南東、標高470mに位置します。約20ヘクタールの範囲に、坑道や露頭掘りなどの採鉱の跡、住居や精錬所の跡と
思われる平坦地や石垣、さらに池や井戸などがありました。
当時この地区が産業都市として機能していたことを平成8年に行われた発掘調査で分りました。
タガネやツルハシなどの採鉱用品、陶磁器や古銭、キセルといった生活用品などが数多く出土し、職場と住まいが
一帯だったことが証明できます。NO.1番間歩の手前では16世紀代の地層の中から灰吹き精錬用の鉄鍋も発見され、
銀山最盛期の町が地下に眠っていましたが、発掘調査後は埋め戻してありました。
発掘品は石見銀山世界遺産センターに子供と行ったとき展示されていました。

仙の山の行き方(色々コースがあります)
◆石見銀山世界遺産センター→仙の山展望台→石銀集落跡
◆銀山公園→市道仙ノ山(舗装道路)→清水谷地区(しみずだに)→清水口→清水寺跡(せいすいじあと)→
 選鉱場跡→蔵之丞坑(くらのじょうこう)→清水谷精錬所跡→駒沢坑(こまさわこう)
◆佐昆売山神社→石銀集落跡→本谷(ほんだに)地区
◆本谷口→金生鉱(きせいこう)大久保間歩(おおくぶまぶ)釜屋間歩(かまやまぶ)露頭堀り跡(ろとうほりあと)

仙の山に登ると世界遺産になった理由が理解でき良かったと言う声を良く聞きます。
山の注意事項は二人以上で登ること。ガイドさんと御一緒すると内容も良くわかり安心です。

電気自動車                                雨上がり、仙の山展望台から撮影
   


四方竹                       石銀集落跡                            
   


水溜り                                    井戸   
    
山に水溜りがあるのは珍しく鉱石の関係だそうです。

小さな間歩                                間歩1番
      
間歩には全部番号がついていて500余あります。


倒れていた五輪塔                             清水谷精錬所跡
  
                                       清水谷精錬所跡は2011年に撮影




●四方竹
 中国原産多年生常緑竹 タケノコは10~11月に発生し食用としては歯触りが良く癖がありませんが、ゆがき方にコツが必要です。
 観賞用にも植栽されています。
●ねむの木
 皇后美智子様が作詞なさった「ねむの木の子守唄」を合唱で聞いたとき、ねむの木を見たいと思っていましたら
 島根に帰ってからよく見かけます。花は頭状花序的に枝先に集まって夏に咲き、淡紅色のおしべが長く美しく、
 葉は2回偶数羽状複葉です。
●露頭堀り
 鉱石を採掘する手法。坑道を掘らず地表から地下をめがけて掘っていく手法で原始的な採掘方法です。