徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ シルクスクリーン研究科 4日目 インクの研究

2010年06月05日 | シルクスクリーンプリント講座


今回はインクについて研究します。



紙用インク
紙・布兼用インク
透明インク
絵の具
etc.

様々なメーカー・種類のインクを用意しました。

通常
版画作品を仕上げるにあたり
一種類のインクで刷るものだと思いますが
TIPA式シルクスクリーンは
様々な組み合わせを研究。
あらゆる可能性を試します。

その結果
「これはオモシロイ!」

発見した成果物です。



不透明のインクと透明インクを組み合わせました。



染色的な鮮やかな発色で
色の重なり部分が迷彩柄のような効果を生みました。



背景のストライプ部分は
刷り方の違いで発色が異なっています。



インクに金粉・銀粉を練り込みました。
写真では見えませんが
鈍くチラチラと光っています。
上品なテクスチャーとなりました。



1950年代に複製芸術として生まれたこの技法。
現在においては
多くのメディアは複製できて当たり前の時代。
ならば
スクリーンを通して表現できる魅力に注目した
1点モノとしての表現も
良いかも知れないと思うこの頃です。


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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